植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

コロナ退治の大チャンスなんだが 選挙による無策・空白は致命的だなぁ

2021年10月24日 | コロナ
 総選挙が中盤にさしかかり、各党ともに「ばら撒き合戦」との批判が出ております。財源が確保できるかもアヤシイのに票稼ぎのために、出します配りますと連呼するのですが、こんなことは出来っこない、公約など絵に描いた餅で、破るためにあることは先刻承知です。

 国民が真っ先に思っているのは「金をくれ」ではなく、「このコロナをどうにかせい」でありましょう。経済の回復や困窮家庭、飲食業・観光のダメージの補填より、コロナを終わらせるのはどうするの?という一点にあるのだと思います。もし、マスクもせずにどこでも自由に行けるならば、金をばら撒く必要はありません。

 折しも、この1年で最低レベルの新規感染者数が毎日報告され、一時的にせよ第5波のグラフが底についております。そのせいもあってか、街行く人が増え、車の渋滞も目立ちます。しかし、その変化(収束)理由や奏功した手段について誰も納得がいく説明が出来ていません。コロナの性格が周期的に波を起こし、それには人間や政策がなすことはほとんど無意味なのか、人心によって左右されるのか、人流はどのくらい影響するのか・・・・

 今何をおいても判断して対策すべきことは「イギリスのように全面解除して、国民の不満不安を解消し一気に経済回復を目指す」ということでしょうか? 日本で言えば、飲食店の営業制限を撤廃し、各種のイベント・興行も無制限にし、Go-toを再開するの?

 あるいは、自民党が繰り返してきた「お願いベース」で中途半端に飲食を抑え、現状維持で「様子を見ながら」次の波で医療崩壊しないような施設の新設・拡充やらスタッフの確保を図り、困っていそうな人に給付金を払いましょう、とするのか。

 いずれも「否」と考えます。イギリスでは、デルタ株の変異種が見つかり再び猛威を振るっております。選挙などでわぁわぁ騒いでいる中、日本中コロナの火が収まっているように見えても、いたるところにまだ燻っている火の気があるのです。これを余燼といいます。火事ならばこれを見過ごすと強風に煽られて、また次なる火事に発展するのです。 これが日本のコロナ騒動が一向に解決の手段が見いだせず、いつまでもコロナに束縛された経済活動の停滞が解消できない理由です。

 今なすべきは①現在感染が確認された人々(自宅療養、その家族)を完全に隔離すること ②隔離施設や入院病棟はこれまで以上の完ぺきな防疫体制をとり、従事者が感染して屋外にうつすことを封じる ③ここで数が減ったので、暇になって来るはずの保健所は、得意の感染源探しでクラスター潰しを講じる(感染先・出回り先の秘匿を禁じる法を定める)場合によっては、感染先が分かる情報を教えてくれたら報奨金を出してもいい ④空港や貿易港での外国人渡航者、海外からの旅行者帰国者の検疫と一定期間の隔離措置を例外なく徹底する本来の「水際作戦」を実施するのです。

 集中豪雨の中であちこちの防波堤が切れ、そこらに水があふれている時にバケツやポンプで水をかいだしても無意味です、方々で穴が開いたところに土嚢をつんでも水は引きません。一旦雨がやんで水量が減ったときこそ土嚢を積み、穴をふさぎ、次に越水して洪水にならない様対策するのが賢い人間がとるべき行動です。

 感染者が激減した今、クラスターを丹念に一つ一つ潰していくことが可能になっています。コロナ病棟は、一気に入院患者が減り暇になったそうです。二次感染を防ぎ、感染者の基本再生産数(他の人に感染させる人数)が0になればコロナ患者はいなくなります。コロナの連鎖は2週間程度で断ち切れるはずなのです。理論的には、これに海外からの侵入さえ防げば、コロナ無き日本、コロナ以前の生活が戻るのです。

 早々と「ウイズコロナ」を言い出し、とコロナに敗れましたと「白旗」をあげた日本と、徹底的に抗戦しコロナを遠ざけ正常な生活や経済を取り戻した中国・韓国との差は歴然であります。ワクチン接種はいまだ道半ば、すでにワクチン接種者の感染もあり、一年以内での抗体の無効化が懸念されています。

 今度の選挙で「Noコロナ」を掲げ、こうやってコロナ無き社会を実現します、という政党や候補者はいましたかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする