植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

今日も明日も虫退治

2021年10月10日 | 植物
 朝の日課は草取りと虫退治であります。10坪を超えるくらいの一定レベルの広さの菜園や花壇を管理している場合、たまにやると言う程度では追いつきません。土中に潜んでいると思われる「コガネムシ」の幼虫には、ダイアジノン5を3袋撒きました。特に鉢植えには盆栽も含めて念入りに年2回は撒きます。

 どうやらアブラムシは活動時期が過ぎてきてだいぶ減りましたが、それでもハイビスカスの蕾にはびっしりと集ってきます。去年までバラなどについて酷かったカイガラムシは、ブラシでこすり薬剤をまいたのでなんとか収まりました。

 昨夜は、ご近所さんの鉢植えに虫の糞が落ちているが、姿が見えないと相談があり、すぐに懐中電灯で捜索。日中みても虫がいないというので「ヨトウムシ」を疑ったのです。ヨトウムシは大量に発生するし、茎についていれば独特の体色なのですぐにみつかるはず。念のため幹の根元をほじくってもいません。それではと再度子細に葉裏を探してみると、いました。薄緑色で角のような突起のあるガの幼虫が3匹見つけました。これは「スズメガ」であります。葉っぱの色に似せて擬態しているのでサッと見ただけでは発見できません。丹念に枝から葉っぱまで辿ってみないと見過ごすのです。

 現在の菜園は、連夜ヨトウガが跋扈して産卵してきます。ウチでは大根とブロッコリー、キャベツの葉を狙ってきます。彼らも必死なので様々な技を繰り出してきます。通常はしっかりした青葉の裏にまとめて産み付けるのですが、茎の陰や葉っぱの根元近くにも隠すように産卵します。また、保険の為か一個だけをあちこちに離しているのもあります。一枚一枚丹念に葉の裏を点検し、卵を見つけたら切り取るか指ですり潰します。数百個産み付けてワタシが毎朝、99%駆除しても数匹が生き残る、というぎりぎりの戦いが続くのです。これは水際作戦であります。幼虫が1,2週間生き残ると土に潜り夜な夜な出歩くようになると駆除が困難になります。その前に葉っぱに食べた痕跡があれば数ミリの幼虫も潰します。無農薬栽培を宗としているので株元に殺虫剤を潅注散布というのは避けたいのです。

 これだけでなく、大根の葉っぱなどに点在している卵はモンシロチョウの可能性が高いのです。これは孵化したらひたすら葉を食べ続けるので気づくと日中駆除します。「食害あるところに必ず害虫がいる」「糞の落ちている場所には間違いなく害虫がいる」これを念じて、見つけて駆除するまではあきらめない、が肝心であります。

 とはいえ、クチナシの葉を好むオオスカシバには、葉っぱが生い茂っているので見つけるのは至難の業です。植え込みに小さく育てている背丈30㎝ばかりの八重咲クチナシの葉っぱがずいぶん食われています。先っぽの新芽や新葉を食べるので枝先に何もなくなるのです。先日しゃがみ込んで散々探しましたが一匹も見つけることが出来ませんでした。これは仕方ない、殺虫スプレーを思い切り吹きかけておきました。

 それでも虫が発生してくるときにはやむなく農薬を使うことになります。昆虫類全般に効き目がある「ネオニコチノイド系」農薬でワタシはモスピランという薬を使っています。出来るだけ使用しないようにしているのでほとんど減らず、購入してから5年以上は経過していて、とっくに使用期限が過ぎていて薬効が期待できません(笑)。湿気もあるし成分が変化・劣化している可能性があります。
 モスピランは、劇薬指定される農薬で、浸透移行性(葉などから吸収されて植物全体にいきわたる)があり数か月効果が持続するので生産農家は多用する様です。人体への健康被害も無いとは言い切れず、ミツバチの絶滅の原因ともされているので世界的には使用禁止の方向なのですが・・・。少なくとも口に入れるブドウなどの果樹と、ミツバチが飛んでくる花が咲いている植物には使わないようにしています。

 屋上のイチゴがぽつぽつ実をつけ、赤く熟れてくるとナメクジやらハサミムシなどの虫が穴を開けてしまいます。食べ物なのでこれも駆除用の薬は撒いていないので、虫の食べ残しを頂く、という情けない有様です。

 毎日が虫との戦い、昆虫の殺生であります。南無阿弥陀仏


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