植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

2021ドラフト会議終了 ここ4,5年では一番マシだ(下)

2021年10月13日 | スポーツ
 2021のドラフトの特徴は、やや小粒で団栗の背比べ、目玉の選手不在であったことです。1位指名の競合が少なく、各チームに、そこそこの選手が満遍なく行き渡った感じが強い印象でした。もう一つここ数年の傾向では、大社選手がありがたがられます。コロナのせいで高校生の試合が減り、力を見定める機会が少なかったことと、各チームの新戦力の中で大卒社会人の活躍が目立つからでもあります。それはそう、高校生より3,4年余計に野球をやっていて総合力・筋力が増しています。即戦力として品定められているので、初年度から1軍に呼ばれて試合に出してもらえるのです。

 高校生では、よほどのことが無い限り数年を2軍で費やし、その間欠点を直させられたり、筋トレなどにより体をより強く大きくするプロセスが必要になります。育成選手ならなおさら試合機会が少ないので、死ぬほど練習をして選手支配下登録枠70名に入らなければ3年で首となります。

 わが巨人軍は、今年も即戦力投手という「ないものねだり」でむきになって投手を指名しました。当然野手より使える投手の需要が多く少なくとも一軍では10名は必要なので、弱体化した巨人なら投手強化はやむを得なかったのです。ドラ2で、即戦力らしい山田龍聖を指名、3人目はまた日大・赤星優志投手 を指名、4位でようやく高校生石田隼都(投)を獲りました。このブログで「獲得してほしい高校生」がやっと出てきました。体が細いのは食べて筋肉をつければ大丈夫、すぐ10㎏は増えます。球速も軽く150kmに届くと思います。

 そのあと大学の外野手に行きましたが、これでワタシのイチオシ畔柳を指名していれば満点のドラフトであったのです。さほど上背は無いものの、浮き上がるようなストレートの伸びと切れがあり、昔巨人にいた入来勇作や楽天の則本昂大に似ている、今の巨人にいないタイプです。 5巡目まで残っていたのに惜しいことをしました。この数年欲しいと思った選手がほとんど日ハムにさらわれるのを見てきました。伊藤大海 吉田輝星 清宮幸太郎 有原航平 、大谷翔平などです。日ハムは高校生を優先的にて指名しており、今回も達孝太 、畔柳、阪口、有薗直輝など有望な高校生を獲得しました、ドラフト上手、うらやましい限りです。

 それでも期待していた素材型の高校生投手をさらに二人(代木大和・ 花田侑樹 )指名出来ました。ワタシの郷里大分から明豊の京本真投手 を育成で指名出来たのも嬉しい限りであります。

 昨日は、スポーツ各紙やネット配信でドラフト採点がどっと出回りました。これは、①事前の評価が高い目玉選手がとれたか②各チームの獲得希望通りになったか③各球団の弱点の補強に成功したか、などで全く評価が異なります。過去の通信簿をみて、良し悪しを判断するのは早計でなんの意味もありません。
 
 自己満足ではありますが、あえてわが巨人を採点します。ここ数年が余りにも無様で意味不明の選手指名が続いたので、今年の指名の顔ぶれなら、相対的評価で満点評価してもいいのです。しかし、やはり外れ1位はまだましな選手がいたな、畔柳投手、中央大古賀捕手は指名できたのに、と考えると絶対評価としては現時点では80点としましょう。あと数年後に振り返ってみて、2021ドラフトは100点だったなぁ、と思えればいいのです。

 問題は来春、どんな選手としてスタートを切り来期にどんな成長やプレーをみせるかであります。会社や役所と違って、入団順位も学歴年齢関係なし、実力だけの世界というのがプロスポーツの醍醐味です。育成から始まっても、支配下登録されれば一軍に抜擢されることもあり得ます。ドラフト会議での指名の評価はその先数年、あるいは10年くらいたってみないとわかりません。鳴り物入りで入団した金の卵、ドラフト1位選手の多くが、その期待や潜在能力に関わらず若くして球界を去ったことか。

 ドラフトが終わり来期の補強にがめどがついた今、支配下枠を確保するため、球団の構想から外れたベテラン選手、二軍暮らしから抜け出せない中堅若手、故障が治らない選手などは、「戦力外通告」が本格化するのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする