植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ここで一安心していいものか?

2021年10月05日 | 雑感
 コロナの第5波は、ほぼ終息したようであります。日々の感染者数も過去の4回にわたる波の底の部分に近づいており、それ自体はなんの異論も懸念もありません。

 近所のショッピングセンター(オリンピック)は明らかに人出が増加しており、一昨日の土曜日「スシロー」は11時過ぎに行ったらすでに満杯、20分程度待たされました。ここ何年も無かったことであります。そもそもオリンピックはかつてもて囃された頃の面影はなく、平日はほとんど来店客が減ってガラガラになっていました。規模や品ぞろえが中途半端で、便利なスーパーや大規模な商業施設の間で埋没しているかの印象です。

 ワタシは、定年を迎えるまでオリンピックに買い物に行くことは稀でありました。食料品の鮮度が悪く、美味しくなさそうな生鮮食品が目立ったからです。ところが、家内とお昼にちょっと食事、というのに手軽で色々なファストフード店が多いことが分かって、週1、2回は行くようになりました。うどんでもラーメンでも、回転ずし、マック、ケンタッキー、庶民的で重宝、結構ですね。

 そこで始まったコロナ騒動です。前述のように、ララポが出来たり近所のホームセンターに食品スーパーが併設されたりして、長期間押され気味でただでさえ人の入りが少なかったのに、めっきり人流が減りました。フードコートの飲食店は、3店撤退しました。専門店エリアでは何か所も洋品店の閉店セールが続き、空きテナントが埋まらないままガランとしています。コロナが消えて無くなればかつての賑わいが戻るかは定かでありません。

 10月から待ちに待った「緊急事態宣言」の解除で、旅行や外食・消費を控えていた年寄りから若い親子まで、表に繰り出し始めたのです。車の交通量も増えて渋滞が起きております。ワタシのお店のそばの競輪場は「湘南ひらつかダービー」とかいう年に何回もない重賞レースが行われ、近隣からギャンブル好きの年寄りなどがわらわらと集まっております。折しも食欲の秋、行楽の秋であります。コロナの第6波が確実視されていても、「先のこと考えても仕方ないよ、ウイズコロナだろ」とばかりに外出し飲食するのも致し方ないと思えます。

 かく言うワタシも、ワクチン接種もとっくに済ませ、いよいよ行動制限を緩めようとしております。昨夜はお向かいさんご夫婦と一緒にビールを片手によもやま話で盛り上がりました。いつもよくしてくれるこのお隣さんに篆刻印を彫り、プレゼントしたのです。蚊に刺されることもなく秋風が心地よい楽しいひと時でありました。

 今週末には、すでに入籍を済ました次男のお嫁さんのご両親と、やっと初顔合わせする手はずになりました。横浜中華街でランチ、これは5月のゴールデンウイークに予定していたのが先延ばしとなっていたのです。愛娘が嫁ぐと言うのに、相手方の親が、いつまでも挨拶にも来ないと心配されては困るので気が気でなかったのです。

 すると、今度はかつて勤務していた金融機関の上司から電話があり、渡したいものがあるとのこと。実は昔仕えていた時は、わたし自身、ミスが多く出来が良くない部下であり、その上司はいろいろチェックが厳しく、残業を強いられて大嫌いだったのに、ここ5.6年前からゴルフに誘われるようになりましたから、人の付き合いはわからないものであります。この人の妹さんの旦那にあたる方が高名な篆刻家で、3年ほど前に物故したというのは聞いていました。ワタシが篆刻を始めたのを話したら、何か参考になるものをくれるらしいのです。

 では、9日に横浜に行くのでその時会いましょう、という話になりました。ひと月前なら、横浜に出かけて人に会うなど及びもつかないことでした。なぜコロナの波が収まったかは、未だに確たる説明がついていない様であります。少なくとも政府の対策が有効に機能しているから、と主張する人は少ないようです。ワクチン接種率が6割くらいになったことと、人々の自粛と恐怖感(つまり、罹ったら最後、救急車も来ないし入院も出来ない)、自宅で苦しみながら一人、肺炎で死亡は嫌だ、という心理要因が働いたとみています。

 今までのパターンで言えば、これからひと月位は沈静化し活動が緩んで、11月あたりに第6波が始まり、年末年始は自粛じゃあ、緊急事態宣言だぁ、という騒ぎになりそうな予感がします。岸田さんになったからと言って、何か変わるとも思えません。もう2年になるので、みんな慣れっこ、それなりに受け入れて用心するしかありませんね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする