植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ヤフ中 誰も助けてはくれない

2021年10月21日 | 篆刻
ワタシの歳で「終活」(身辺整理)はいささか気が早いとは思います。世の中では「断捨離」がトレンディーで、ハッシュタグを探すと山ほどヒットします。

 マイガーデンでは、毎年成長した樹木でだんだん手狭になり、草取りは四つん這い、体を横にしなければ通れない場所が随所に増えてきました。あまり顔を合わせたくない南側の隣家との境は、日陰になるのでアジサイやナンテン、アオキなど日陰を好む植物を植えております。背丈ほどにして目隠しにすると同時に、バラや野菜を守るため強風が吹きつけない様「防風林」仕立てにしているのです。これがいつしか藪のようになってきたのです。

 そこで、先日は「ドドナエア 」とアカメを伐りました。ドドナエアはオージープランツで、洋風ガーデンに向いた銅葉の低木であります。シンボルツリーとしても人気です.
 強健なはずのこの木がこのところ樹勢が衰えてきました。日陰のせいか、害虫でも入ったかはわかりませんが、枯れ枝が目立ち葉っぱも少なくなったので処分することにしました。

 アカメは、このガーデンのスタート時、開発条件として設けた緑地帯に96本の苗木を植えました。いかにも味気なく能が無いのでバラに置き換え、菜園に変えするうちにどんどん抜いたため3本しか残っていません。それが、大きくなって他の樹木と重なるようになったのです。それで金木犀に日が当たるように一本伐りました。植物、とりわけ樹木は年々大きくなるので、こうして剪定したり伐採してコントロールしないと手に負えなくなります。ワタシは目についた植物を片端から買ってきては植えているうちに、すでに管理や手入れが出来る限界を超えております。

 さて、外回りはそれでいいとしても(笑)、自慢ではありませんが、整理能力の欠如によってワタシの仕事場は書道・篆刻用品であふれかえっております。ヤフオクで半紙や硯、筆集めを始めて以来、書道関連図書、篆刻用品に手を広げ、特に印材をまとめて落札するという悪魔の誘惑に負けてしまったのです。もはやヤクチュウならぬヤフ中であります。

 すでにして、寝室の押し入れから収納、使っていない下駄箱までも印材や箱、書道紙などを押し込んであります。リビングはどこを向いても書道具が所狭しと並んでおります。さしものワタシもこのままではまずいことに気づきました。そうした場合解決法は3つ、一つは処分する(捨てる)、一つは整理する、最悪なのは、段ボールになどに入れて見えない所に積み上げたり高い押し入れの中にしまう、であります。おっと、ヤフオクに出すというのもありました。

 やはり捨てるには忍びない。お金を出して集めたのにもったいない。腐るものでもないし。いずれコロナが終息し、みんなと交流が再開したら差し上げる、書道塾の子供たちに使わせるなどの手段が残っているのです。さりとて、本来は実用品として収集したものなので、しまい込むと言うのは無意味なのです。ワタシは年相応に物忘れも出てきていますし、収拾がつかないほど溜まったものをいちいち覚えられるはずもないのです。もし収納の奥深くに積んでしまえば「死蔵」となり、何年も日の目を見ることが無くなりますね。

 そこで、蛮勇を奮って整理・収納に取り組むことにしたのです。
そのコンセプトは、手の届くところに置く(常に実用・活用できる)。整理したら一目でわかる形にする(可視化、探し物の時間を節約する)、目の高さい以上にならないで倒れない程度に高い収納にする(狭いスペースを効率よく使う)であります。

 ワタシだけの隠れ家である自分のオフィス(わずか4坪の作業場)の中で、調べものをするための書籍・法書・手本があり、書を書き、篆刻を彫るといった作業机のまわりで、書筆、篆刻用品・印材のすべてに手が届くという環境にするのが何より重要です。

 早速、歩いて5分のホームセンターに行ってきました。パッと見つけたのが本棚で、即決です。整理が下手で記憶に自信が無い面倒くさがりのワタシにとって、引き出しや開き窓などは邪魔なだけ、棚になっていてただ並べて置くだけのものが一番です。一時間ほどで組み立てた書棚は、6段になっていて一番上に字典を並べます。あとはすべてこれから彫るための印材で上から高級印材、次は「布箱入印」、紐のある印材、普及品の安い角印、一番下だけはワタシが刻した摸刻印を置くことにしました。


 しかし、これだけでは無いのです。この倍くらいの印材が左右の収納ケースに並べて積んであります。むやみに大きい印材(ほとんど彫る見込みが無い)ものはとりあえず倉庫に移しました。更に「保存版」の篆刻家の作による骨董価値がありそうな使用印と、観賞用印材(鶏血石、田黄石など)、持ち手に彫られている「紐」という飾り彫りの美しいものなどはまだ手付かず、どう整理をするのか思案中であります。

 その解決策は、少なくとも当分ヤフオクに手を出さないことです。今ある貴重なものは、保存用に5.6段の引き出しの付いた整理ケースを用意して少しづつ仕分けしましょう。不要な石は捨てるか、印面を潰して再利用(彫る)するしかありません。こうした事態を招いた責任は100%ワタシにあります。ワイフに相談すれば「ヤフオク漬け」のワタシの行状が明らかになります。それだけは避けなければ・・・
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