植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

自治会長は見た

2021年03月29日 | 時事
 最近、警察の姿をよく見かけます。我が国は騒乱のない平和な国であります。民族的迫害もなく、軍部のクーデターもありません。コロナのさ中で目に見えない脅威があるのは世界同時ですが。
 おおむね警察官の出番は交通事故か交通違反、3日前も国道の片側を規制し、トラック事故の処理をして大渋滞がおきていましたが、帰り道も乗用車同士の追突事故があったらしく、バイクのおまわりさんが話を聞いていました

 ワタシの住む町は、だいぶ高齢化が進んでいます。限界集落化しつつあり年寄りばかりの町に、それでも最近はなぜか10軒以上もぽつぽつ建売が出来て、新たに越してくる人がいるのに救われる気持ちになります。

 いささか治安が悪いという点では神奈川有数の平塚市、その中で2,3番目にガラが悪いといわれる地域にある町内ですから、よく観察すると年中事件やトラブルが発生しているのです。数日前には救急車と消防車が近所に止まっていて、なかなか出てこないので心配していました。ようやく運び出されて、ストレッチャーの隙間から覗いた、女性らしき方の足先が真っ白になっていました。後日聞けば70代の女性ですでに亡くなっていたとのこと。自宅で亡くなった場合は、事件性の可能性もあるため必ず刑事さんが聞きに調べるようです。

 さらに、一昨日近所の公園で事件が発生しました。
第一発見者(家内)は犬の散歩に日に二回巡回するので、愛犬が拾い食いをしないようにごみの片付けもしているようです。朝の散歩で犯行現場で死体を発見するというのは、最もあるあるのミステリー番組冒頭シーンですな。死体はありませんが、道端に食べ物のみならずティシュ・ハンカチなどが落ちていると、口に入れる困ったわんこなのです。すでに2度獣医さんに嘔吐剤を飲まされております。

 そこで見つけたのが放置されているウイダー(プロテインなど筋肉増強剤のメーカー)のプラスチック容器数個、よせばいいのに持ち上げたらガサガサした音がして蓋をとったら大量の注射器!!がぎっしり詰まっておりました。近所には医院も動物病院もなく、注射器を大量に使う事業所はありません。競輪場の選手宿舎の真ん前ですが、用はなさそうです。コロナのワクチン接種?それはない(笑)。もっともやばいのは「覚せい剤」でしょう。その目と鼻の先では、実際に禁止薬物の売買がなされていた事件もあったのです。

 困った家内は、警察に通報しました。事件性があるなしに関わらず、子供たちが遊ぶ公園の植え込みです。もし開けて「お医者さんごっこ」でもやられたらえらいことになります。ワタシにもお呼びがかかって、まいりましたら、バイクの駐在さんが来て、見分を始めていました。さすがにゴム手袋をつけ、近所の人が近づかないようにしておりましたが、いくらか事件性があると判断したのか「鑑識」を呼びました。

 現場で簡易検査を行ったところ、筋肉増強作用のあるステロイドらしきものだという話で、ドーピングに使うのだということでした。なぁーんだ、「シャブ」じゃないのか、と安心しましたが、ドーピング?違法薬物じゃないの?

 容器内に外国語で書かれた書類があり、海外から個人輸入したようです。輸入者(外国人)の所番地と電話番号まで記載されているので、犯罪がらみとは思えませんでした。
 連絡先に電話したら外国語の音声案内になったらしいです。問題は、「ブツ」であります。こんなに夥しい注射器を放置できません。警察では引き取り出来ないと家内に言ったそうです。そもそも家庭で使う注射器は、在宅自己治療で許容されております。糖尿病のインシュリン注射、他抗がん剤治療、インターフェロンなどがその主たる目的です。ところが、これで出る使い捨ての注射器( 医療廃棄物 )が家庭ごみと一緒に出されるのだそうです。

 ごみの収集や集積所の片付け、ごみの分別で、人の手に触れて刺さるという危険が伴います。もしⅭ型肝炎などの感染症だったら他人にうつるリスクもあるわけです。廃棄物処理法では、医療廃棄物を不法投棄 すると高額の過料や懲役刑が適用されますが、基本的には処分を任された廃棄物業者や医療機関が、山中や森林に大量に廃棄することを想定しています。医療機関では、こうした医療廃棄物は厳格に取り扱い方法がマニュアルで定められているのですが、在宅医療を取り締まる法律も無く野放しです。

 ですが、警察の見解はあくまで家庭ごみの放置なので、警察署にはもっていかないという見解、業を煮やした家内は、ならば、不燃物のごみ収集まで自宅にあずかるので持ってらっしゃいと指示したそうです。そうして、注射器を入れた段ボールを持った、駐在さんと鑑識計3名を従え、自宅に持ち帰りました。そのあと、投棄した外国人から連絡が来たので、ならば警察署で保管します、という話になって取りに来ました。一件落着であります。聞けば、もし本人が取りに来なければ、事件として捜査するとのことでした。

 昨日は、午前中には自治会の理事交代の引継ぎでした。集まった児童館(公民館)の裏手のごみ置き場のことでした。自治会はやむなくワタシが自治会長となったのですが、会長同士の引継ぎ(申し送り)は一切当日行わず、自宅に参ります、との前会長のお話。どうやら、人払いしないと話せないことがあるようなのです。なにか、においますな。

 今朝は、ごみ置き場を漁る老人の姿を見つけました。いちいちはさみでごみ袋をあけて中身を調べているのですから、ごみが散乱します。カラスのターゲットにもなります。そういう人はそのあとネットや蓋をしていくなどの常識や配慮はありません。いままでなら素通りするところです。しかし、今回は声を掛けました。

 こうした話は近所でもちきりになります。暇を持て余している年寄りたち衆人環視のなかですから。だいぶ家内などはあちこちから声をかけられていて、身辺が騒がしくなってきましたな。新米自治会長および自治会長夫人の初仕事は、ごみ出しトラブルでありました(笑)


コメント
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