植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

酸っぱい人生 バラ色の生活

2021年03月08日 | 植物
一応毎日農業ダイアリーをつけております。その日の天気と体調、出かけた先だけは書き留めます。大事なことはガーデニングの作業・植物の変化であります。消毒薬を散布したとか、柑橘を収穫した、何々を植えたなどを記しておくと翌年参考になります。ただ、書くのは立派ですが、見返すことが余りないというのが残念です。

 柑橘類は、今シーズンほぼ終了となりました。ゆず→デコポン→はるか→セトカ→はるみの順に、食べごろを迎えてきました。ここにレモンは不定期(青い時期から今までずっと収穫できます)、「清見」「はれひめ」がどこかに入りますが今年結実しなかったので、来年は要チェックです。毎年収穫時期を間違え、まだ酸っぱいのに幾度も味見をして美味しくなるのを待てずに無くなるという「すっぱい(失敗)」を繰り返してきました。ともかく、1月いっぱいは実に手を出さない、と肝に銘じたいと思います。

 さて、これからは今度はバラ科の果物の開花結実のシーズンになります。収穫時期も大切ですが、果物つくりの最大のポイントが開花と授粉であります。花が咲かなければ絶対に実はなりません。花が咲いても授粉しなければ結実せず、稀に柿のように授粉しなくても実をつけるものもありますが渋柿になります。まず花を咲かせる。多品種を混植させる。別の品種と人工授粉させる、ということをやらないと葉ばかりになってしまいます。

 日本で作られる果物の大半はバラ科で、イチゴ、サクランボからビワ・リンゴに至るまでバラ科なんです。このバラ科の植物もいっぺんには開花せず、したがって実が食べられるようになるのも長い期間少しづつずれていくのがうれしいのです。
 
 ビワはバラ科と言っても、だいぶ遠縁の果樹で暖かいところを好み、開花は真冬。もう結実しているのでおいおい摘果してまいります。

梅はすでに開花しましたが、果実扱いしておりません。生で食べることもありませんから。サクランボ、以前は佐藤錦をやっていましたが、場所を取る、授粉樹が要るということもあって処分しました。買った方が断然安い(笑)
 
 イチゴは自然任せにすると決めております。そこらに野生化したイチゴ、クサイチゴ、キイチゴ(モミジイチゴ)、を栽培しております。今シーズンの先頭を切ってクサイチゴが開花しました。ほぼ同時にアーモンドが咲き始めました。
クサイチゴは、かれこれ6年ほどかけて試行錯誤の末、昨年ついに100以上の収穫にたどり着きました。ゴルフ場で何度も林に分け入り野生の苗を(黙って)頂いては植え、増やしてきましたが、土や場所、授粉の環境が整わず、花は咲けど、ほとんど実がつかなかったのです。

 こちらがアーモンドの花。桜よりはるかに可憐で奇麗、しかも花期が長いのです。

それから今朝のプラム(すもも)サンタローザの花です。
 自家不和合性 が低いので自家受粉し、しかも花粉量が多いのです。これに「貴陽」が初めて開花したので、昨日一回目の人工授粉をいたしました。何しろ初めての経験で、多分タイミングがあるので、1週間くらいは継続的に実施します。(数うちゃ当たる)面白いことに、おととし植えた同じくプラム「ケルシー」も開花し始めています。

 ひと段落すると今度は桃が咲き始めます。こちらは白鳳・白桃・西尾ゴールドと三種あり、人工授粉するまでもなくいずれも結実しやすいようです。同じころ近種のネクタリンも咲く予定です。
 
 さらに、遅れてシュガープルーンが咲きます。実が小さく自家受粉し多果性、ほったらかしで十分です。最後に、寒いところを好むリンゴが咲き始めるでしょう。

 これらはすべて「自家用」、ワタシと家内、あとはご近所さんオンリーのための果樹であります。こうして、ワタシはバラ科の果樹の花が咲くのを楽しみに眺め、早ければ6月梅雨のころから食べられるようになります。おっとその前に、本家の「バラ」も5月には一斉に咲き始めますよ。これを、まさにバラ色の人生と言いいますな。

これからがいい季節なんです。
コメント
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