植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

市役所はコロナがあっても知らんぷり

2021年03月02日 | 雑感
 今年になってから一度しか県外(市外)に出ておりません。ゴルフも一度だけでした。コロナの影響が一番強かったのですが、寒いというのも理由と言えばその通り。

 ここにきてようやく暖かくなって、ゴルフが今月4回入りました。気分的にはやはり緊急事態宣言の解除の見通しで、緩んできているのでしょう。もっとも、ゴルフプレーでクラスターが発生するという情報はききません。出来るだけの警戒・注意を払うのは当然であります。

 今年に入ってからまだ一度しかプレーしていないのです。しばらくクラブを握ってはおりませんが、別にスコアやプレイ内容を気にするような仲間でもなく、安全に健康的な一日が楽しめればよかろうと思います。とはいえ、それだけ消費が減っているということになります。考えてみれば外食・遠出に限らず、衣料品・化粧品など多くの分野で売り上げが低迷しているのですね。

 先月末で当地平塚の「七夕通り」で何代も続く魚屋さんが廃業しました。「ららぽーと」「オリンピック」でも飲食店や雑貨店が多数退去したまま、空き店舗です。悪名高き紅谷町の飲み屋街も、一軒おきくらいにシャッターが下り、空きテナントの張り紙が出ており、往時の繁栄ぶりが想像もつかない廃れようであります。

 こんな惨状を行政は長年放置してきたのです。河野太郎さんは親子三代、平塚を地元としていますが、国政にかまけて、地元のことを顧みようとしません。市役所は七夕と競輪の二枚看板以外なにもない中堅都市で日本有数の給料をもらっています。日産・パイロット・田中金属など大手の工場がひしめく工業団地を擁しているので税収が潤沢であったせいなのです。市役所は、3軒あったデパートの廃業にも手を打たず、七夕でテキヤが集まり、競輪や風俗店などに群がる質の低い人たちが集まるのを黙認してきました。イメージが悪くて若い人が近寄らない町、引っ越してこない「市」なのです。

 いつのまにか、人口が減少に転じ、目抜き通りにシャッターを下ろした店舗が増えても、自分たちの給料が変わらない無いので知らんぷり。ここ10年で目立った市の事業は市庁舎の新築と競輪場メインスタンドの建替えでした。
 平塚市の南側はもっとひどい有様です。うちの近所に「新地通り」という商店街があったそうです。三つのお寺が近接した寺前であると同時に、「平塚漁港」への通り道で、随分にぎやかだったそうです。それがいまや、蕎麦屋と肉屋、{簡易}郵便局があるくらいで、数百メートルの通りの両側はほぼすべてが空き店舗か個人住宅になりました。駅の南口の商店街は以前スーパーマーケットと銀行があったのですが、四、五軒の飲み屋と美容院が残っている以外はマンションと人家、コインパーキングになり寂れてしまいました。

 大規模駐車場もなく、駐輪場もちょっとだけ、指定されている場所はすべて有料になったのでお客は遠のきます。

 一方お隣の茅ケ崎は、うって変わって街づくり町おこしに熱心であります。海岸の幹線通りには大規模なスポーツ施設を作り「道の駅」も建設しました。環状線(圏央道)相模川の向こうの茅ケ崎が終点であります。平塚には、私鉄も高速道路のインターもなにもありません。だから長期的な衰退を招いたのです。

 そして、コロナが追い打ちです。いったい市役所の人間は商業施設からのテナント撤退や繁華街(紅谷町)の空き店舗をチェックしているのでしょうか。国任せで、地元のためのコロナ対策・経済対策をやってるようにはみえないのです。

 人間、自分の身に降りかからないと不幸や痛みがわかりませんね。役人様は、自分らの腹が痛まない厄災などよそ事にしか思わないのでしょうね。

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優しい春の雨

2021年03月02日 | 植物
 明け方に降雨があり、今朝は地面が湿っておりました。やんだばかりと見えて、コンクリートはまだ黒く濡れていますが、土を触るともう乾きかけ、久しぶりの雨も雨量はわずかだったようです。僅かでもこの時期の雨はうれしいのです。

 昨日、ようやく今年1回目の消毒作業を行いました。数種類の殺菌剤をブレンドし、千倍に希釈して、およそ60本のバラと三本のブドウの枝や幹に噴霧いたしました。昨年より二日遅れの殺菌ですが、バラはすでに若葉が赤く芽吹いており数週間早いような印象であります。これを一回やっておけば、5月の開花シーズンには青々とした葉っぱが茂るのです。
 ブドウだけは、雨に当てないで育てる、という長年(笑)の課題があり、ようやくビニールの覆いを被せる作業に入りました。これはなかなかの難工事なのです。まだ1/4ほどしか進捗しておりません。

 すでに冬の間に幾度か、お礼肥・寒肥として牛糞やたい肥などを施しております。これから気温が上がり生長期に入りますから、今日明日には「ハイポネックス・メネディール・万田酵素」などを混ぜたカクテルをやります。こうした液肥はなんといっても即効性があります。足りない水分補給と合わせてこの時期大変有効です。
 人間と同じで、たまには精の付くものを食べさせなくては。とはいえ過度の肥料は、徒長といって枝葉ばかり茂り花がつかないという現象を引き起こします。また、バラや植えたばかりの野菜苗などには、強い効き目の肥料は禁物です。一般的には直接根に触れるような施肥は、肥料やけをおこし、根を傷めます。株元から少し離すとか、肥料をやって耕して1週間ほど土になじませてから植え付けするなどの配慮が必要です。

 また、スーパー肥料の鶏糞・ぼかし肥料などは、効き目が強すぎるので、少量にとどめたりバラなどには避けた方が賢明です。野菜などの元肥にも有効ですが、少なめにしよくよく耕して強すぎないようにします。ワタシはもっぱら多肥を好む果樹を中心に土の上に撒くようにしております。

 今年一回目の「ぼかし肥料」作りは10日経過、すでに発熱も収まり上出来であります。米ぬか・油粕などを1週間ほど発酵させて作るぼかし肥料が、マイ農法の主役であります。
 先日訪ねた郊外の「柏木牧場」で敷き藁・飼葉が混入している牛糞を飼ってきました。市販されている牛糞とは全く別物、乾燥した藁と牛糞そのものなのです。これを、果樹やばらの株元に敷きこんでおくと、長い間にゆっくり分解されて優しい肥料になります。

 有機栽培と言っても、有機肥料だけではなく、化成肥料や消石灰なども補助的に使います。毒性の弱い殺菌剤はいくつもの種類を複合して使い、無数にある病気・ウィルスに負けない様に多用いたします。

 そして、間もなくやってくる啓蟄、これが害虫たちとの半年以上に及ぶ試合開始のゴングであります。これは、農薬を使わなければとうてい抑えきれません。無農薬は消費者のエゴ、無農薬で無傷の野菜など作れません。目視と手作業で、害虫駆除はいたしますが、食用以外の草木・バラには容赦なく農薬を撒きます。土中に潜むヨトウムシ・コガネムシの幼虫なども専用の農薬は欠かせません。

 ここ数年目立つ「カイガラムシ」これも被害が大きくなってきました。いつの間にか葉の裏や茎の付け根にコロニーを作ります。べとべとして始末が悪いのです。歯ブラシでこそぎ落とす、のが最も有効ですが、観葉植物などは葉や茎を傷める心配があります。また、バラは数が多くてとうていすべてやりきれません。室内の植物は、書道用筆の質が悪くて使い物にならない中国筆を活用します。屋外は、もう構わずネオニコチノイド系の薬を使います。カイガラムシの表面が水をはじくので外から吹きかける殺虫剤は効かないのです。浸透移行性がある農薬を使って、植物のエキスを吸ったら死ぬ、という駆除しかありません。

 今朝は、4年目を迎えたスモモ「貴陽」にびっしり花蕾が付いたのを発見しました。
他の桃やプラムは植え付けて翌年には実をつけたのに、3年間葉っぱばかり、しかも大量のアブラムシが発生しました。昨秋、伐ってしまうかしばし悩みました。が、来年駄目だったら処分するか、と思いとどまったのです。
そうして時を同じくしてプラム「サンタローザ」にも蕾が付きました。 
これは、まさに思惑通り・わが意を得たりというものです。サンタローザは花粉量が多く、近種の授粉樹になります。一方「貴陽」は大実種で美味しいのですが自家受粉しません。その開花がピッタリ合えば、授粉は確実になります。もし数個でも実がなれば、苦労して育て処分を思いとどまった甲斐があるというもの。遠くで暮らす次男には、たとえ一個でも送りたいと思います。

 肥料も農薬も「水」あってこそのガーデニングです。雨はウィルスを運び、植物にとりついた菌は、暖かくなると雨に濡れて増殖し拡散します。一方ですべての植物は雨などがもたらす水分で生きながらえます。ワタシは、自然の中で雨や水とも上手にバランスを図っていくのが一番難しいのだと学びました。

 そんな風にして、好き勝手に我流ガーデニングを楽しんでおります。バラも果樹も毎年確実に生長しております。失敗しながらも経験値を上げ、少しずつではありますが、ワタシも成長しているようであります。
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