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すちゃらかな日常 松岡美樹

積極財政などの政治経済をすちゃらかな視点で見ます。ワクチン後遺症など社会問題やメディア論、サッカー、音楽ネタも。

【移籍】メッシだけは金満サウジを拒否した ~米インテル・マイアミへ

2023-06-08 09:10:53 | その他の欧州サッカー
バロンドーラーが続々サウジ行き

 オイルマネーをしたたらせるサウジアラビアが、資金力でバロンドーラ―を呼び寄せている。

 先陣を切ったクリスティアーノ・ロナウドは年俸290億2800万円でアル・ナスルへ、カリム・ベンゼマが年俸150億円でアル・イテハド、加えてルカ・モドリッチはアル・アハリと目下、合意間近だ。

 こんなふうにバロンドーラ―が続々サウジに集結している。

 なんでもサウジアラビアのスポーツ省は、オイルマネーを背景にスター選手を呼び寄せ、サウジリーグを世界トップ10にする計画だという。(実質は「年金リーグ」だが)

メッシは米インテル・マイアミへ

 しかしカネの誘惑を最終的に振り切り、サウジのそんな路線に背を向けた男がいた。同国アル・ヒラルと合意寸前まで行ったリオネル・メッシだ。

 メッシはサウジの誘いを断り、最終的にMLSのインテル・マイアミへの移籍を決めたのだ。

 彼はヨーロッパを離れてスポットライトを避け、住みやすいマイアミで家族を大切にしたかったようだ。またサウジの「リーグのレベル」も拒否した一因のようである。

 もっともメッシの移籍話にはアップルとアディダスが背後にいるので、メッシにとっても「実入り」は悪くないようだが……。

カネを取るか? ライフスタイルを取るか?

 思えばスター選手を集めた発足当初のJリーグも、欧州の選手たちから「年金リーグ」と呼ばれたものだ。

 しかし日本ならともかく、個人的には「年金」のためとはいえ、よく住みにくそうなサウジアラビアへ行くよなぁ、というのが率直な感想だ。

 その意味ではメッシの選択は、きわめて人間的な生き方のような感じがする。

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【国立決戦】神戸はバルセロナとどう戦うか?

2023-06-06 06:23:37 | Jリーグ
神戸のサッカーはどこまで通用するか?

 本日6日、国立競技場でヴィッセル神戸とバルセロナとの親善試合が行われる。

 この試合の見どころはたくさんある。

 まず神戸はこの試合の主旨に合わせ、イニエスタを生かすバルセロナ式のボールをつなぐサッカーをするのかどうか? それともふだん通り、J1リーグで展開しているロングボール主体の縦に速い攻めをするのか?

 個人的には、(イニエスタには悪いが)後者のプレースタイルでやってほしい。で、神戸がJ1で勝ちまくっている戦い方は、果たしてバルセロナにどこまで通用するのか? が観たい。

 具体的には、神戸のビルドアップの主軸を担うロングボールにバルセロナはどう対処し、防ぐのか? 

 また前線でロングボールを受けるFW大迫勇也は、バルセロナ相手にどこまでやれるか? 彼のロングボール処理は支障なくできるか? 大迫の超絶的なポストプレイはバルセロナに通用するのか?

 はたまたFW武藤嘉紀や汰木康也のチャンスメイクは、バルセロナを崩すことができるか?

 それとも以上のようなことはすべてどうでもいい、単なる「お祭り」なのか?

 興味は尽きない。

 なおバルセロナのメンバーはエースでポーランド代表FWのロベルト・レヴァンドフスキや、守護神のドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン、スペイン代表MFガビら主軸が揃った。ペドリやロナルド・アラウホらは外れている。

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新潟MF伊藤涼太郎、シント=トロイデン移籍へ

2023-06-04 11:28:33 | Jリーグ
11日のホーム京都戦がラストゲームか

 スポニチアネックスによると、アルビレックス新潟のエースMF伊藤涼太郎が、ベルギー1部シント=トロイデンへ完全移籍することが決まった。

 以前、神戸の指揮官だったドイツ人のフィンク新監督も、伊藤の才能を高く評価しているという。

 11日のホーム京都戦がラストゲームになる見通しだ。

 シント=トロイデンは日本企業のDMMグループが経営権を持っており、過去に欧州5大リーグデビューした日本代表のMF遠藤航やDF冨安健洋を育てている。

 ただ伸び悩む日本人選手の「吹き溜まり」というイメージもあり、微妙なところだ。

 また難しいのは「25歳」という伊藤の年齢である。シント=トロイデンを経由して5大リーグへ行くには年を取りすぎている。

 例えばシント=トロイデンから1~2年後に早くも5大リーグへ移籍、などというコースでなければステップアップも考えにくい。

 いずれにしろ今回の移籍は論議を呼びそうだ。

(追記)アルビレックス新潟は5日、伊藤がシント=トロイデンに完全移籍することを正式発表した

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【J1 第16節】新潟の伊藤涼太郎が鮮やかなスルーパスを魅せる 〜湘南 2-2 新潟

2023-06-04 10:21:09 | Jリーグ
新潟、伊藤2アシスト、谷口2ゴールも引き分け

 J1リーグは6月3日、第16節を行い、湘南ベルマーレとアルビレックス新潟が対戦した。試合は両チームが前半に1点ずつを取り合い、後半にも1点づつ入り2-2で引き分けに終わった。

 この日は両チームとも激しい攻防戦を繰り広げた。片方が1点取ってリードすれば、片方が追いつく。そんなシーソーゲームだった。試合は次第に熱を帯び、新潟のエース、伊藤涼太郎はガツガツ削られ何度も倒されたが、ファウルは取られない。

 その伊藤が見せたのは前半30分だった。1-0でリードされている局面だ。敵陣でMF小見洋太からパスを受けた伊藤はボールを保持し、瞬時に敵味方の配置を読み取る。そしてライン裏のスペースに鮮やかなスルーパスを出す。絶妙なコースだった。

 これに呼応してFW谷口海斗が、瞬時に前のスペースに走り込む。谷口はボールを迎える形で反転しながらゴール右に決め、チームは同点に追いついた。

 伊藤はこの日のゲームで、今季7ゴール4アシストとした。

 新潟のフォーメーションは4-2-3-1だ。スタメンはGKが小島亨介。最終ラインは右から新井直人、田上大地、千葉和彦、渡邊泰基。CMFは秋山裕紀と高宇洋。2列目は右から三戸舜介、伊藤涼太郎、小見洋太。ワントップは谷口海斗だ。

新潟が伊藤の2アシスト目で逆転する

 先制点は湘南だった。DF杉岡大暉がボックス左角からクロスを入れる。だがボールは新潟のCB千葉が大きく広げた手に当たり、湘南がPKを得る。

 前半2分、キッカーの町野が助走して右足を振ると、ボールはゴール左スミに収まった。1-0だ。

 新潟は両SBを高く上げ、2CBが開いてビルドアップしている。彼らは湘南の激しい守備に合い、立ち上がりから今ひとつリズムに乗れない。チーム全体がギクシャクしている。

 だが前半30分に伊藤のスルーパスから谷口がゴールを決めて同点に追いつく。新潟、ここは畳みかけて攻めたいところだ。

 そんな後半17分。新潟は左CKを獲得する。キッカーの伊藤が右足でクロスを入れると、ボールはニアの密集地帯を越えて中央付近へ飛ぶ。そこで谷口が右足インサイドでワンタッチし、ゴール左に決めた。1-2。逆転だ。

 伊藤はこれで本日、2アシスト目である。

湘南、小野瀬のゴールで同点に追いつく

 同20分。リードしている新潟は残り時間を考えてか、三戸に代えてダニーロ・ゴメスを投入した。

 同31分。湘南は途中出場の阿部浩之による美しいコントロールショットが新潟ゴールの右上スミを襲うが、GK小島がすばらしいセーブをする。1点ものだ。

 そして運命の後半38分だった。湘南の阿部がスルーパスを出し、PA内にいたMF小野瀬康介がニア上へ豪快に叩き込んだ。いったんオフサイドでノーゴールの判定が下るが、VARチェックで得点になる。2-2。同点だ。

 このあと後半45分には新潟・伊藤のカーブをかけた美しい軌道のシュートが湘南ゴールの右上スミを狙うが、惜しくも外れる。そしてゲームセット。

 これで両チームとも連敗を止め、痛み分けで引き分けとなった。

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【レフェリング問題】鹿島・鈴木優磨の「示威行為」はアウトか?

2023-06-03 09:31:47 | Jリーグ
鈴木のファウルが発端だった

 日本サッカー協会の審判委員会は2日、Jリーグ等での判定をケースごとに解説するレフェリーブリーフィングを実施した(リンク先に記事あり)。その席で問題になったのは、鹿島アントラーズのFW鈴木優磨のプレイだった。

 時は5月14日に行われたJ1リーグ第13節、対名古屋戦だ。鹿島の前半12分でのプレイだった。

 右CKの場面でキッカーのMF樋口雄太が蹴ったボールを、鈴木が頭で叩いてゴールに収めた。だがVARで得点は取り消しになる。事前のポジション争いで鈴木がマーカーの稲垣祥をブロックしたファウルが認められたのだ。

 収まらないのは鈴木のハラの虫だ。

 続く同29分。なんと鹿島がさっきとまったく同じ形で、MF樋口が蹴る右CKからの鈴木のヘディングシュートを見事に決めて見せた。

ゴールを決めて審判に「どうだ?」の顔

 劇的なゴールに感情を抑え切れない鈴木は、「どうだ? 見たか?」とばかりに主審にアピールした。チームメイトたちはゴールを祝いながらも、あわてて鈴木を主審から引き離した。

 この審判に対する鈴木の行為が、レフェリーブリーフィングで俎上に上がったのだ。

 ブリーフィングに列席したJFA審判委員会委員長の扇谷健司氏は、「この件は大きなことです。ああいうことがピッチ上で行われるのはよくない」

「JFAは暴力、暴言の根絶を掲げている。ああいったことを相手選手やサポーターにやれば大乱闘になる。これは大問題だと思っています。我々としてはピッチ上でしっかり対応しなければいけないと思っています」

 こう見解を述べたのだ。

コメント欄も「賛成」の嵐だが……

 そしてこのコメントを伝える上記の記事のコメント欄には、いっせいに鈴木を批判する意見が大挙書き込まれている。

 だが、本当にそうだろうか?

 私は鹿島サポじゃないし鈴木ファンでもない中立の立場だが、あのとき鈴木は「どうだ? オレはゴールを決めたぞ!」という顔をして審判を見ただけに思えた。

 恐らくはゴールを決めたことによるひたむきな感情の爆発であり、「示威行為」と呼ばれるたぐいのものだとは感じなかった。いやひょっとしたらユーモアの発露なのかな? とも思った。

 だから私はチームメイトがあわてて鈴木を審判から引き離すのを見て、「まるでプロレスみたいだな」と逆に笑ってしまったのだ。

 あのとき鈴木は審判に対し、荒々しく腕を振り上げるわけでもなかった。顔を歪めたわけでもない。ただ単に審判のほうを見て「どうだ?」という表情を見せただけだ。

 あれが「ファウル」になるのだろうか?

日本の審判はユーモアのセンスをもて

 私は、ひょっとしたら鈴木が「レフェリーにクレームをつけるプロレスのワンシーン」をイメージし、あの「どうだ?」の表情をしたのかと思った。

 だからむしろ「ユーモアのセンスのあるおもしろい奴だな」と感じた。本当にそうであるかはわからないが、少なくとも私はそう感じた。

 一般に日本人は生真面目で、ユーモアのセンスのある人が少ない。特にサッカーの審判はそうだ。

 例えばヨーロッパの審判はジャッジをめぐって試合中に笑顔を見せたり、おどけた仕草をしたりする。彼らはユーモアがわかる試合の「演出者」だ。おもしろい試合を「演出」してくれる。

 だが一方、日本の審判ときたらまるで逆だ。彼らは「竹刀を持って生徒を威嚇する体育の先生」である。選手を威嚇することで威厳を保ち、試合を維持しようとする。ユーモアのかけらもない。海外の審判とはぜんぜんちがう。

 まあ鈴木の一件は別にして、日本の審判はもっとユーモアのセンスをもってほしいなと個人的には思う。

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