すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【PLアジアトロフィー】プレシーズンマッチとは思えない興奮度 ~マンチェスター・シティ4-1ウェストハム

2019-07-19 08:53:44 | イングランド・プレミアリーグ
シティは今季もやりそうだ

 プレミアリーグもいよいよ2019-2020シーズンが迫ってきた。で、「プレミアリーグ・アジアトロフィー2019」と銘打ち、マンチェスター・シティとウェストハム、ニューカッスル、ウルブスの4チームによる勝ち抜きプレシーズンマッチが中国で行われている。

 そのうち注目のカード、シティとウェストハムの対戦を、シティにスポットを当ててレビューしよう。

 マンチェスター・シティのスタメンは、ダビド・シルバら一部を除き若手である。だがそれでも十分にうまくて速い。鬼のようにプレッシングし、球際も激しく相手に自由にやらせない。

 なんせボールスピードが日本人とはまるでちがう。何気ないインサイドキックのボールが、スーッと糸を引くような軌道を描きカッ飛んで行く。加えて非常にコンパクトだ。10代後半の選手がスタメンに名を連ねているのに、これだけレベルが高いのだから参ってしまう。

 シティのフォーメーションは4-1-2-3。急造チームだからか、あまり可変しない。とはいえグレードはやはりシティのそれであり、きっちり最終ラインからビルドアップして最後はアタッキングサードへなだれ込んで行く。

 この日彼らがあげた4得点のうち、ダントツだったのは前半33分のダビド・シルバによる1点目だ。右サイドからの長いアーリークロスを、軽く胸トラップから2タッチ目で決めて見せた。

 クロスが当たったのは胸というより肩に近く、そのせいで胸トラップしたボールが高く上がってしまったので「外すかな?」と思ったのだが余裕だった。さすがである。

後半にはお待たせのレギュラーメンバーが

 一方、後半のシティはデ・ブライネやベルナルド・シウバ、スターリング、サネら、お待たせのレギュラーメンバーがぞろぞろ交代出場した。

 前半は「若手とは思えないおもしろい試合だ」と思って観ていたが、後半に彼らが入るととたんに空気が変わった。ファーストタッチの滑らかさがまるでちがう。敵に考える時間を与えないプレースピードが凄まじい。

 後半のハイライトは、58分のスターリングによる3点目だろう。背後からの斜めの長いラストパスをもらい、短いドリブルからしっかりゴールに収めた。

 おまけにサネのアシストも凄かった。敵のミスパスをカットしたサネが、そのままダイレクトでそれをラストパスに変えたのだ。何でもかんでも2タッチ以内で仕上げてしまう。あんなプレイはあんまり記憶にない。

 なお点差はついたがウェストハムも、カウンターからの滑らかなパスの繋ぎがなかなかよかった。瀕死のニューカッスルで腐っているFW武藤嘉紀は、当初、ウェストハム入りも噂されたが……つくづくウェストハムに入団していたらなぁ、と残念でならない。

 それはともかく、シティは今季も優勝争いをリードするのだろう。リバプールとのつばぜり合いが今から楽しみだ。

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