森保監督の「迷采配」が冴え渡る
日本はカチカチだった初戦の南アフリカ戦から一転、のびのびとサッカーを「楽しんだ」。
少なくとも前半は。
コースを完全に切る良い守備が良い攻撃を生み、すべてが好回転した前半から一転して後半はチームが死んだ。
メキシコは退場者まで出して自滅してくれているのに、それにお付き合いしてどうするのか?
あれではまったく喜ぶ気になれない。
日本のフォーメーションは4-2-3-1だ。スタメンはGKが谷晃生。最終ラインは右から酒井宏樹、板倉滉、吉田麻也、中山雄太だ。
CMFは遠藤航と田中碧。2列目は右から堂安律、久保建英、相馬勇紀。ワントップは林大地である。
2点を連取した好調な前半
日本は立ち上がりから爆発した。
いい入りをした。
前半6分。堂安の右からの折り返しを久保が豪快に決めた。先制点だ。久保へのメキシコのマークが完全に遅れ、体勢は苦しかったが久保は競り合いに勝った。
続く前半11分。相馬に対するファウルで日本はPKを得て、堂安がゴール真正面に決めた。2-0。この追加点は大きい。
危険なエリアでの相馬のドリブルがPKを呼んだ。
日本はセカンドボールをよく拾え、選手の動きが非常にいい。日本は先制したためメンタルがハイで、プレスもよく利いている。
特に遠藤航のゲームコントロールには目を見張る。まるで鬼神のようだ。パーフェクトなデュエルからの配球が冴え渡っている。
一方、三好より、この日スタメンを取った相馬の方が明らかにいい。高いインテンシティと力強い守備が段ちがいだ。そして前線では林が粘る粘る。コテコテだ。この2人が大きい。
林はポストにもなれるし自分でも行ける。裏抜けもある。おまけに守備も頼もしい。そしてチームが苦しいときに自分を犠牲にできる献身性がある。なによりメンタルが強い。
アナウンサーが「林大地は急成長した」などと寝ぼけたことを言っているが、いったいどこに目をつけているのか? 元からこれぐらいできるっての。
ラテン系特有の自滅パターンに入るメキシコ
メキシコは2失点して気落ちしたのか動きが悪く、ポジショニングも良くない。
彼らは途中からポゼッションするようになったが、日本はコースを切る守備対応がいい。まったく危なげない。単に相手にボールを「持たせている」だけに過ぎない。
ただし日本はやたらにファウルを取られる。しかもファウルでもなんでもないのに。陰で「闇の結社」が動いてるんじゃないか?
メキシコは攻めにバリエーションをつけて攻略を試みるが、日本の守備が完璧でまったく寄せ付けない。日本はパーフェクトな前半を終えた。
メキシコは全員がイライラし、ラテン系特有の自滅パターンに入った。
一点、気になるのはメキシコのボールになると日本がゾーンを下げすぎることだ。もっと高い位置からプレッシングしたい。日本の選手は2点取って「大事に行こう」という消極的なメンタルになっているのではないか?
この杞憂は前半30分頃からハッキリ形になり、それまでのようなハイプレスが目に見えて消えて行った。
一転、日本はボロボロの後半へ
後半20分。相馬に代えて前田大然を投入。左サイドハーフに入る。
後半23分。堂安へのファウルでヨハン・バスケスにレッドカードが出る。一発退場だ。
そして後半35分。堂安に代えて三笘薫、林に代えて上田綺世を投入。前田が右サイドに回り、三笘が左SHに入った。
これら三手の悪手で、日本の暗転はますます強まって行った。
後半40分。三笘のファウルでメキシコがFKを得て、ゴールを決める。2-1とされ、たちまち試合はわからなくなった。
日本は前半と比べ明らかにパワーダウンしている。2点取って気持ちが「受け」に回ったのではないか?
日本の後半は「ない」のと同じだった。というより「ない」よりはるかに悪い。
選手の代え方をよく考えろ
劣勢に拍車をかけたのは森保采配だ。
相馬、林と守備で力強く粘れる選手を2枚も捨て、ひ弱な三笘を入れる森保采配。インテンシティの違いを考えろ。しかもリードしている局面で? わざと負けようとしているのか? 敵のスパイか?
リードしている局面でボールをもつ「ドリブラー」を入れ、敵に引っ掛けられてボールロストしカウンターを喰らったらどうするのか?
逆にリードされている場面で三笘を投入し、勝負をかけるなら話はわかる。だがあそこで三笘を入れるのはリスクを振りまくのと同じだ。自爆だ。
選手を入れ替えて休ませようとしたのだろうが、局面と選手の特徴をよく考えてほしい。
結局、途中で投入した前田と上田、三笘はまったく生きなかった。まるで試合に入れずに終わった。それどころかマイナスだ。
前半の勢いでもう1点取り3-0でスキッと終わるのと、追い上げられて2-1で終わるのとでは天と地の差だ。得失点差がえらいちがいだ。
騎手がこの監督では、馬が走りそうもない。
先が思いやられる。
日本はカチカチだった初戦の南アフリカ戦から一転、のびのびとサッカーを「楽しんだ」。
少なくとも前半は。
コースを完全に切る良い守備が良い攻撃を生み、すべてが好回転した前半から一転して後半はチームが死んだ。
メキシコは退場者まで出して自滅してくれているのに、それにお付き合いしてどうするのか?
あれではまったく喜ぶ気になれない。
日本のフォーメーションは4-2-3-1だ。スタメンはGKが谷晃生。最終ラインは右から酒井宏樹、板倉滉、吉田麻也、中山雄太だ。
CMFは遠藤航と田中碧。2列目は右から堂安律、久保建英、相馬勇紀。ワントップは林大地である。
2点を連取した好調な前半
日本は立ち上がりから爆発した。
いい入りをした。
前半6分。堂安の右からの折り返しを久保が豪快に決めた。先制点だ。久保へのメキシコのマークが完全に遅れ、体勢は苦しかったが久保は競り合いに勝った。
続く前半11分。相馬に対するファウルで日本はPKを得て、堂安がゴール真正面に決めた。2-0。この追加点は大きい。
危険なエリアでの相馬のドリブルがPKを呼んだ。
日本はセカンドボールをよく拾え、選手の動きが非常にいい。日本は先制したためメンタルがハイで、プレスもよく利いている。
特に遠藤航のゲームコントロールには目を見張る。まるで鬼神のようだ。パーフェクトなデュエルからの配球が冴え渡っている。
一方、三好より、この日スタメンを取った相馬の方が明らかにいい。高いインテンシティと力強い守備が段ちがいだ。そして前線では林が粘る粘る。コテコテだ。この2人が大きい。
林はポストにもなれるし自分でも行ける。裏抜けもある。おまけに守備も頼もしい。そしてチームが苦しいときに自分を犠牲にできる献身性がある。なによりメンタルが強い。
アナウンサーが「林大地は急成長した」などと寝ぼけたことを言っているが、いったいどこに目をつけているのか? 元からこれぐらいできるっての。
ラテン系特有の自滅パターンに入るメキシコ
メキシコは2失点して気落ちしたのか動きが悪く、ポジショニングも良くない。
彼らは途中からポゼッションするようになったが、日本はコースを切る守備対応がいい。まったく危なげない。単に相手にボールを「持たせている」だけに過ぎない。
ただし日本はやたらにファウルを取られる。しかもファウルでもなんでもないのに。陰で「闇の結社」が動いてるんじゃないか?
メキシコは攻めにバリエーションをつけて攻略を試みるが、日本の守備が完璧でまったく寄せ付けない。日本はパーフェクトな前半を終えた。
メキシコは全員がイライラし、ラテン系特有の自滅パターンに入った。
一点、気になるのはメキシコのボールになると日本がゾーンを下げすぎることだ。もっと高い位置からプレッシングしたい。日本の選手は2点取って「大事に行こう」という消極的なメンタルになっているのではないか?
この杞憂は前半30分頃からハッキリ形になり、それまでのようなハイプレスが目に見えて消えて行った。
一転、日本はボロボロの後半へ
後半20分。相馬に代えて前田大然を投入。左サイドハーフに入る。
後半23分。堂安へのファウルでヨハン・バスケスにレッドカードが出る。一発退場だ。
そして後半35分。堂安に代えて三笘薫、林に代えて上田綺世を投入。前田が右サイドに回り、三笘が左SHに入った。
これら三手の悪手で、日本の暗転はますます強まって行った。
後半40分。三笘のファウルでメキシコがFKを得て、ゴールを決める。2-1とされ、たちまち試合はわからなくなった。
日本は前半と比べ明らかにパワーダウンしている。2点取って気持ちが「受け」に回ったのではないか?
日本の後半は「ない」のと同じだった。というより「ない」よりはるかに悪い。
選手の代え方をよく考えろ
劣勢に拍車をかけたのは森保采配だ。
相馬、林と守備で力強く粘れる選手を2枚も捨て、ひ弱な三笘を入れる森保采配。インテンシティの違いを考えろ。しかもリードしている局面で? わざと負けようとしているのか? 敵のスパイか?
リードしている局面でボールをもつ「ドリブラー」を入れ、敵に引っ掛けられてボールロストしカウンターを喰らったらどうするのか?
逆にリードされている場面で三笘を投入し、勝負をかけるなら話はわかる。だがあそこで三笘を入れるのはリスクを振りまくのと同じだ。自爆だ。
選手を入れ替えて休ませようとしたのだろうが、局面と選手の特徴をよく考えてほしい。
結局、途中で投入した前田と上田、三笘はまったく生きなかった。まるで試合に入れずに終わった。それどころかマイナスだ。
前半の勢いでもう1点取り3-0でスキッと終わるのと、追い上げられて2-1で終わるのとでは天と地の差だ。得失点差がえらいちがいだ。
騎手がこの監督では、馬が走りそうもない。
先が思いやられる。