すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【西野ジャパン】守備をやらない選手は外せ

2018-05-22 08:55:34 | サッカー日本代表
攻撃陣の守備参加が勝利を呼ぶ

 ガーナ戦に向け、サッカー日本代表の国内合宿が始まった。だが集まったガーナ戦用の27名はあくまで「仮決め」であり、ここからロシアW杯本戦メンバー23名に絞り込まれる。

 では何を基準に当落を決めるのか? もちろん選手同士のポジションの兼ね合いやコンディションなども重要だが、いちばん重視してほしいのが「守備をやらない選手は外せ」という鉄則だ。

 例えば相手チームがボールを保持して攻めようとしている局面で、いまどきプレッシングもせず相手に自由にやらせるチームなどありえない。DFが守備をやるのは当たり前だが、それだけでなく最前線のFWも含めた攻撃の選手の守備参加が欠かせない。

 具体的には敵のボール保持者に対し、中のパスコースを切りながらプレスをかけて敵をサイドに誘導する。で、最後は狭いスペースに追い込みボールを刈り取る。いわゆる「ハメる」というやつだが、こうしたプレーにはFWやMFのプレスバックやコースの限定が必須だ。

 ましてや日本はW杯ではいちばん格下の最弱国。ならば、まず守備から入ってなるべく失点しない戦い方が求められる。

 であれば、自分がボールを失ったらその場で足を止めて悔しがるだけで、守備に参加する意識のない選手は真っ先にメンバーから外すべきだ。西野監督には、まずそこを基準にしてほしい。

死命を制する攻守の切り替え

 サッカーには、4つの局面しかない。まず自分たちがボールを保持した(1)攻撃の局面だ。そこから(2)ボールを失い守備に移ろうとする攻守の切り替え、つまりネガティブ・トランジションの局面。

 そして次に来るのが(3)しっかり守備隊形を作って組織的なプレッシングをする守備の局面。次いで首尾よく敵からボールを奪い返し、今度は(4)攻撃に移ろうとする守から攻への切り替え、すなわちポジティブ・トランジションの局面ーーを迎える。

 サッカーでは、以上の4つの局面が順番に無限ループしている。

 特に攻守の切り替えが速い現代サッカーでは、ボールを失った直後は速いカウンターを食らう可能性が高い。ゆえに上記(2)の攻から守への切り替えの場面で「攻撃の選手が」プレッシングやプレスバックをサボったり、リトリート(帰陣)対応せずその場で足を止めてしまうなどというのは論外だ。

 具体的には宇佐美や香川あたりが怪しいが、27人から23人に絞る段階ではそこをよく見るべきだ(逆に岡崎などは真逆にあたる貢献度の高い選手である)。

 現代サッカーでは、守備をやらないFWやMFに用はない。その点をチームで意思統一し、強く自覚してほしい。

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