すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【なでしこジャパン2021】高倉監督は過去最高のチームを作り上げてきた 〜日本女子 1-0 豪州女子

2021-07-14 22:19:05 | なでしこジャパン(ほか女子サッカー)
非常にバランスがいいチームだ

 過去、高倉ジャパンは大会ごとに目まぐるしくチーム構成を変えるたび、それはバックパスばかり繰り返す消極的なチームだったり、あるいは極端にパスが弱く「小さいサッカー」に偏る矮小なチームだったり、フィジカルの弱さばかりが目立つひ弱なチームだったりした。

 ところが今回の東京五輪に出場するチームは全体に非常にバランスが取れており、どこにもまったく穴がない。ここに来ていいチームに仕上げてきたな、という感じである。

 日本が入った1次リーグE組はカナダ(21日)、英国(24日)、チリ(27日)と組み分けもよく、「これは期待できそうだな」という雰囲気が漂って来た。

GK山下の足元の技術に目を奪われる

 日本のフォーメーションは4-4-2だ。スタメンはGKが山下杏也加。最終ラインは宮川麻都、南萌華、熊谷紗希、清水梨紗だ。

 中盤は長谷川唯、塩越柚歩、三浦成美、中島依美。2トップは岩渕真奈と菅澤優衣香である。

 日本はグラウンダーのショートパスをベースに、ときおりワイドなサイドチェンジなども交えながら有利にゲームを進める。

 まず目を奪われたのはGK山下の足元の技術だ。足でボールをキープしているとき、敵の選手にいくら距離を詰められてもまったくあわてず、平然とボールを処理していた。

 もちろんビルドアップの第一歩にもなれる最先端の現代的なスタイルだ。彼女は以前からいい選手だとは思っていたが、まさかこんなタイプに成長するとは想像もしなかった。守りもよく、いい選手である。

 また左SBを務める清水のスピードとスタミナ、ハイレベルな技術は相変わらずだ。

 一方、2トップに入った岩渕と菅澤の「個の強さ」も以前から変わりなく魅力的だし、中盤に君臨する長谷川の高い技術や中島の堅実性も魅惑的だ。

PKで岩渕が先制点を取る

 押したり引いたりの前半が終わり、日本に先制点が入ったのは後半9分だった。

 左サイドにいた長谷川がクロスを入れると、ボールが寄せていたケネディの手に当たり、PKをもらった。

 蹴るのはエースで10番を背負う岩渕だ。

 短い助走から右足を振り抜くと、グラウンダーのシュートがまるで糸を引くようにゴール左スミに決まった。

 余裕の決めっぷり。堂々の決勝点である。

本番のスタメンが楽しみだ

 後半17分には4人の選手を入れかえて田中美南と籾木結花、杉田妃和、遠藤純を投入したが、途中で入ったどの選手もハイレベルで満足なデキだった。

 田中のテクニックは相変わらずだが、特に杉田の確かな足元の技術には目を奪われた。

 さて、「本番」のスタメンはいったいどうなるのだろうか? 

 特にFWは岩渕と菅澤、田中のなかから2人を選ぶのだからまったく悩ましい。

 中盤も控えを含め多士済々で非常に楽しみだ。

 今回のなでしこジャパンはやってくれそうである。

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