すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

筆者の問題意識が「ほかの記事も読んでみようか」と思わせる

2008-02-16 12:28:18 | へっぽこ文章講座
■あなたは自分の中に「仮説」があるか?

 前々回のエントリ『ホットな話題にリアルタイムでからむブログ力』では、アウトプットの速さとタイミングが重要だと書いた。

 ただしもちろん速いだけでは意味がない。記事に内容がなければ「仏作って魂入れず」だ。では記事の内容の高さって、いったいどこから生まれてくるのか?

 また私が書いた「話題を先読みするアンテナ力」とは、自分の中のどんな能力が作り出すのか? ブログ「DESIGN IT! w/LOVE」さんが、私の説をうまく補足してくださった。

僕は<火がつく前に先を読む>ためにも、<タイミングを逃さない>ためにも、結局、普段からどれだけ仮説をもっているのかが重要だということかと思っています。(中略)

あらかじめ仮説としての自分の視点がなくては、目の前に何か大切なものが提示されたとしても、その価値を見出すことはできないんです。つまり、普段からものを考えて、問題意識をもっていなくては、どんなに情報収集をしたところで、<ホットな話題にリアルタイムでからむ>なんてことはできないんだと思います。

自分の仮説=問題意識の文脈があってこそ、目の前にあらわれた金脈やダイアモンドの原石を発見し、それを自分で加工=編集してその価値を高めるアウトプットが出せるのだと思うんです。

●DESIGN IT! w/LOVE『最初にパッと<映像がしっかり浮かばない>と』


「自分の仮説」とは、言い換えれば自分なりの物語である。

 話題を予測し、いち早く言及記事を書くためには、ふだんから自分の中に物語がなければダメだ。つまり蓄積である。

 頭が白紙の状態なのに誰かの記事に言及しようとしても、アウトプットするまでに時間がかかる。タイムリーな話題に素早くからむには、記事を見つけた時点ですでに自分の中に蓄積がなけれならない。

■問題意識がスピードを生む「反射神経」になる

 そして「DESIGN IT! w/LOVE」さんは、文末をこう締め括られている。

結局のところ、いかに普段から頭を使って考えているか、ということなんだと思います。人間って、わかることしかわからないんですから。わかるための枠組みを事前に準備できているという前提があってこそ、<ホットなトピックにいち早くからむ>という反射神経につながります。
いろんなものごとに興味をもち、問題意識を組み立てられているかです。


 自分の中に問題意識や視点がなければ、話題の記事にからんでも内容のないエントリしか書けない。これでは単にアクセスアップを狙い、大手ブログのコメント欄に、自ブログのURL入りで意味のないコメントをするのと同じだ。

 そんな小手先のテクニックでは、読み手の心を動かし、「ほかのエントリも読んでみようか」という気にさせることはできない。たとえ「最大瞬間風速」的なアクセスがきても、読まれるのはその記事だけになってしまう。

 問題は、ほかの記事も読んでもらい、自分のブログ自体のお得意さんになってもらえるかどうか? なのだ。

 そのためには他人の記事に反応する時点で、ふだんから問題意識をもっておくこと。独自の視点がない記事は、読み手の記憶に残らないのである。

【関連エントリ】

『ブログを毎日書くとクリエイティブな思考が「クセ」になる』

『ブログを公開するには「あきらめ」が必要だ』
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