すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【セネガル戦】敵はパスカットからのカウンターを狙っている

2018-06-24 07:47:47 | サッカー日本代表
「日本式ティキ・タカ」を封印せよ

 ついに日本のロシアW杯グループリーグ第2戦、セネガル戦が今夜に迫った。そこで今回は「これだけは気をつけろ」という禁じ手を簡潔に紹介しよう。

 まずセネガルはカウンターが得意なチームだ。相手ボールを奪ったら、規格外の爆発的なスピードに乗って速攻を仕掛けてくる。そのため彼らは常に敵のパスカットを狙っている。

 とすれば「カットしてください」といわんばかりの、グラウンダーの弱いショートパスを足元にばかりつなぐ日本式ティキ・タカは格好の餌食になる。

間受けやバックパスは狙われる

 日本はコロンビア戦でもやらかしていたが、自分の足元へ味方のゆるいグラウンダーのパスが届くのを間受けしようと突っ立ったまま待つ。すると自分の背後から敵の足がグイと伸び、後ろからパスをカットされる。これをセネガル戦でもやったら致命的だ。

 事実、セネガル対ポーランド戦でのセネガルは、こうしたパスカットからのカウンターを何度も仕掛けていた。

 ならば日本はセネガル戦では、味方の足元に出すグラウンダーのショートパスをなるべく避け、柴崎がやっているような中長距離の強くて速いパスでピッチを広く使ったサッカーをすべきだ。

 ピッチを斜めに横切る長いサイドチェンジを入れる。例えばボールを保持した左SBが、逆サイドに開いて前のスペースをうかがう右WGにダイアゴナルなロングパスを出す。

 必要以上に自陣でボールをこね回さず、柴崎や大島が速いタイミングで敵のライン裏を狙った長いスルーパスを出す。そこにスピードのある武藤(嘉)を走り込ませる。

 くれぐれも安易なバックパスは厳禁だ。パスカットの標的になる。 

「苦しくなったらバックパス」でなく、「苦しくなったら前へ放り込め」のほうがカウンターを食らわないだけはるかにマシだ。

相手にボールを持たせてビルドアップ時を狙う

 まちがってもセネガル戦だけは、「ボールをつないで主導権を握ろう」という日本が大好きな発想をしてはいけない。カウンターが得意な敵の術中にハマる。

 この試合だけは、日本はミドルサードにブロックを敷いて相手にあえてボールを持たせ、岡崎や香川らが得意な前からの守備で牽制したい。狙うは敵のビルドアップだ。

 セネガルのCBがボールを持ったら、前からのプレッシングで中へのパスコースを消し、相手ボールを狭いサイドへおびき寄せる。で、同サイドの日本のSBとSH、ボランチが挟み込んでハメる。これでボールを奪ったら速いショートカウンターを見舞う。

 もしそれを嫌って敵がバックラインから縦にロングボールを入れてきたら、デュエルで競り合ってボールを回収する。汗をかいてセカンドボールを拾う。

 これで一丁あがりだ。

 くれぐれも「ボールをつなぐこと」に夢中になり、フィニッシュに行かない・行けない、のだけは絶対に避けたい。シュートを打たない限りゴールは生まれない。遠目からでもシュートを打つ。サイドから積極的にアーリークロスを入れる。で、こぼれ球を拾って詰める。

 みっともなくても、泥臭く決める。

 この試合はそんなハードワークが必要だ。

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