すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

​【サッカー日本代表】勝負強さの正体

2017-12-21 05:38:44 | サッカー戦術論
1歩の寄せが「有利」をたぐり寄せる

 サッカーでは「勝負強い」という言葉がよく使われる。抽象的でわかったようでわからないが、おそらく「それ」はディフェンス時、オフェンス時のそれぞれであらわれる。

 たとえば守備のとき。

 たとえ苦しくても、ボールをキープした敵に1歩でも寄せる。カラダをつける。仮にそのときもしボールに触れなくても、相手の身体に少しでも圧力をかけて体勢を崩す。それにより敵のミスを誘発し、局面を有利な展開に持ってくるーー。

 そんな1歩の寄せの集積こそが「勝負強さ」を生む。

 あるいは攻撃時。自分にはシュート・チャンスが3度しか回ってこなかったが、そのうちの2回をしっかり決めた。そんなアタッカーがいるチームは勝負強い。

 攻めにしろ守りにしろ少ないチャンスを確実にものにし、苦しい時間帯をしっかり耐えて有利をたぐり寄せる。それが勝負強さの正体である。

 ひるがえってハリルジャパンは、先日のベルギー戦などを見る限りディフェンス時の勝負強さは身についてきた。だがオフェンス時においては、まだまだ足りない。勝負弱い。

 トラップミスする。クロスが合わない。パスのボールスピードがない。パスがつながらない。シュートが決まらない。シュートで終われない。堅守速攻がハマるはずの格上のチームと戦っても、思ったようにはカウンター攻撃が決まらないーー。

 結論としては、ロシアW杯本番までにどこまでオフェンスの「勝負強さ」を上げられるか? ハリルジャパンの成否はそこにかかっている。

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