すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

「日本はどんなサッカーを目指すのか?」を考えるときのコツ

2015-11-24 17:08:17 | サッカー戦術論
サッカーには相手がいる

 前に何度か書いたことがあるが、日本のサッカー界はとかく単純な二元論でモノを考えようとする傾向がある。トルシエのときの「個か? 組織か?」論争もそうだし、ザックのときの「アクション・サッカーか? リアクション・サッカーか?」もそうだ。常に極端な二択でものごとを考えようとする。

 サッカーには「相手がいる」ことを忘れているのだ。

 例えばボールをキープしてポッゼッション率を高め、主導権を握って能動的に仕掛けるポッゼッション・サッカーを目指すのか? それとも相手にあえてボールを持たせ、まず攻めさせて自陣のバランスを崩させ、そこを突いて仕留めるカウンター・サッカーを目指すのか?

 こう考えると、またもや二元論になる。

 だがここに、(1)相手との力関係はどうか? (2)相手はどんなやり方をしてくるのか? という2つの要素を加味すればどうなるか?

 すなわち自分たちより強い相手がポゼッションでくればカウンターを狙い、逆に相手がカウンター・サッカーならばじっくりポゼッションし、相手のほころびを見つけて仕掛けるサッカーをするーー。

 こんな考え方もできる。

 つまり相手の出方によるのだ。

「オレたちはどんなサッカーをするのか?」でなく、シチュエーションに応じてやり方を変えられる試合巧者なサッカーを目指す。

 日本がひと皮むけるには、そんな発想が必要だろう。

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