すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【W杯アジア2次予選】やっとハリルが実戦で選手のテストを始めた

2015-11-17 01:30:43 | サッカー日本代表
今さらだが2次予選のテーマは新人の発掘だ

 思えば悪夢の始まりは、あのアジア2次予選・初戦のシンガポール戦だった。相手はド格下の上に日本のホームである。当然、大量得点での圧勝が予想された。

 だが結果はなんと屈辱のスコアレスドローだった。「これはやばいんじゃないか?」。怖気付いたハリルはこの初戦ですっかりチキンなモードに陥り、ザックよろしく海外組完全固定の鉄板スタメンで2次予選を戦ってきた。

 だが、それでは意味ないのだ。

 ロシアに向けた旅はまだ2次予選である。相手ははるか格下で、勝って当たり前の試合が続く。

 とすればただ勝つだけじゃなく、新しい選手を実戦でテストしながら新戦力を発掘し、かつ勝ち点を積み上げていかなきゃ意味がない。そんな付加価値のついた勝ち方でなければ、相手が弱すぎて強化にならないからだ。

 ところがハリルは初戦のシンガポール戦で痛いヒジ鉄を食らい、完全に慎重モードに入ってしまった。で、スタメン完全固定の意味のない勝ち方を続けてきた。

 だが先日行われた2回目のシンガポール戦でやっと、金崎や柏木など新戦力をスタメンで使いながらの試合運びに変わった。いや、あの1回目のシンガポール戦で勝ってさえいれば、こんな遠回りはしなくてすんだのだろう。金崎や柏木はとっくにスタメン出場していたにちがいない。

 だが今さらそんなことをいっても始まらない。

 さて、やっと慎重モードから脱したハリルは今夜のカンボジア戦でも、アッと驚くような新鮮なスタメンと選手交代を用意してくれているにちがいない。

 でなければロシアの本番で勝てるチームは作れない。

 日本の目標はもはやW杯本大会に「出る」ことではなく、本大会で「勝つ」ことなのだから。

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