一時は衆議院の解散と合わせて、衆参同日選挙になるかとの噂も流れた今回の参議院選挙、選挙の期日が近づくにつれて、解散などできるはずもないような、与党自民党には厳しい風向きとなった。
朝6時30分の集合に合わせ、妻が運転する車で送ってもらい、投票場となる公民館に向かった。この日、公民館の入り口の鍵は私が開けることになっているので、少し早めに到着する必要がある。着いて見ると、案の定、町職員が2名、玄関前で待っていた。
投票所の設営は2日前に終わっているが、当日でないとできない、投票用紙を自動交付機にセットする作業などを町職員がし、私は玄関の「下足入館可」や、トイレまでの脇の通路にはマットを敷いていないので、ここだけは「スリッパに履き替えてください」といった貼り紙をしたりしていると、関係者が集まってきた。
7時ちょうどには、投票開始の宣言を行う。毎回のことだが、投票一番乗りを目指す区民がいて、この人はすでに先ほどから投票所が開くのを待っている。
投票箱の中に何も入っていないことを、この一番乗りの選挙人に確認をしてもらって、蓋を閉め、鍵を2か所かけてから投票が始まる。いよいよこれから12時間にわたる投票開始である。
投票の進捗状況は逐次現場職員から、町役場の本部に報告することになっていて、今回は9時30分に第1報をスマホのアプリを用いて送り、その後19時の最終報告まで計6回速報を送ることとなっていた。
投票管理者としての私の責任は重いものがあるが、同時に一選挙人としての関心もある。手元の「時間別投票状況票」に記入しながら、投票の推移を見守った。
前回の衆院選での当地軽井沢町の投票率は56.48%であった。今回は多くの身近な争点があり、国民の関心度合いも高まっていることもあって、投票率が伸びるのではとの事前予想もあり、実際そのようになった。
当会場でも夕方近くなってくると、累積投票者数に皆の関心が集まり、速報値が伝えられると「ホー」という声が上がり始めた。
14時頃に投票率(期日前投票数を含む)が50%を超え、その後18時には57%を超えて、前回の衆院選の投票率を上回り、この調子でいけば久々に60%を超えるかもしれないとの期待が会場に溢れた。18時半頃には、不在者投票数を加えると、あと6名で60%を超えるところに来た。
軽井沢町は毎回19時で投票を終了しており、その少し前になるといつも、仕事を終えたT旅館のご夫妻が揃って投票場に現われるので、あと4人で60%を超えますね、などと隣にいるKさんとささやいていると、若い夫婦らしい選挙人が数組、続いて投票場に入ってきて、あっさりと4人をクリアした。
翌日の軽井沢町のHPには次のような選挙結果が掲載された。

軽井沢町の2025年参院選挙結果(軽井沢町HPから引用)
翌日の購読紙の朝刊には、「自公敗北 政権苦境」の大きな見出しが掲載された。投票率(選挙区選)は、新聞社の推計で58%前後と報じられた。総務省では連休の中日となる今回の選挙では、低投票率を懸念していたというが、それを跳ね返す関心の高まりがあったようである。結果、与党には厳しいものとなった。
購読紙には次のような政治部長のコメントが掲載された。
「閉塞感 政治に失望 衆院選、東京都議選に続く敗北である。信念なき場当たりの対応を重ねた自公政権に、有権者は厳しい審判を突き付けた。石破首相は選挙で示された民意に真摯に向き合い、自らの進退を判断すべきだ。・・・この先、政治の漂流は避けられない。自公の政権運営は厳しさを増し、新たな『国難』とも言える状況になりかねない。・・・」
我々の目の前では、あってはならない世界情勢が展開している。その先にはこれもあってほしくない自然災害が予測されている。さらには、将来のために今手を打っておかなければならない技術開発課題がある。政争を排し、こうした課題に与野党が一致協力して取り組んでもらいたい。

2025年参院選軽井沢町第1投票区投票所(2025.7.20, 6:24 撮影)