ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

小玉ダム

2017-10-17 02:00:00 | 福島県
2015年12月19日 小玉ダム
2017年10月  8日
 
小玉ダムは福島県いわき市小川町高萩の夏井川水系小玉川にある福島県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、小玉川および夏井川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、いわき市への上水道用水の供給、いわき市好間工業団地への工業用水の供給、東北電力小玉川第一発電所での最大2800キロワットのダム水路式発電を目的として1996年(平成8年)に竣工しました。
 
いわき市街から国道399号線を北上し小玉ダムや草野心平記念館の表示に従って市道を西に折れると左岸ダムサイトに到着します。
左岸から上流面、ちょうど朝日が差し込んできました。
 
下流面
クレストには自由越流式洪水吐がずらっと並びます。
 
ダム湖の石碑(2017年10月8日) 
 
左岸のインクラインと艇庫。(2017年10月8日) 
 
天端は歩行者のみ通行可。
 
円形テラス状の出っ張りと青い屋根が小玉ダム各建屋に共通したデザインです。
対岸にインクラインと艇庫
取水設備の手前にオリフィスゲートの取水口が見えます。
 
減勢工
利水放流設備から河川維持放流が行われています。
 
天端から海が見えるます。
 
ダム湖(こだま湖)は総貯水容量1393万立米
湖岸には大きな鬼の壁画があります。
いわきはもともと『岩鬼』が由来とされ周辺には多くの鬼伝説がありこれをモチーフとしたようです。
ちなみに鬼の正体は大和朝廷に反抗した蝦夷と言われています。
 
天端に描かれたいわき市の地図。
 
追記
小玉ダムには960万立米の洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害予想される場合に事前放流により新たに最大180万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0527 小玉ダム(0121)
福島県いわき市小川町高萩
夏井川水系小玉川
FNWIP
102メートル
280メートル
13930千㎥/12230千㎥
福島県土木部
1996年
◎治水協定が締結されたダム


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