ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

三瓶ダム

2021-05-29 12:53:46 | 島根県
2021年5月22日 三瓶ダム
 
三瓶ダムは島根県大田市三瓶町野城の静間川水系三瓶川にある島根県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、三瓶川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、大田市への上水道用水の供給を目的として1996年(平成8年)に竣工しました。
 
三瓶ダムは県道太田佐田線沿いにありアプローチは簡単です。
ダム下流から川沿いの旧道を遡上するとダム下放流設備手前に到達できますが、ダム下からダムの全体像を見ることはできません。
 
県道からダムと正対できます。
クレストに自由越流式非常用洪水吐7門、オリフィスの自然調節式常用洪水吐1門を装備。
 
県道には「三瓶ダム」バス停があります。
 
右岸から
左右非対称でやや細身の堤趾導流壁が伸びています。
 
天端は車両通行可能で対岸に管理事務所があります。
事務所内には展示室もありますがコロナ禍ということで展示室は休業中。
 
上流面
対岸にインクラインがあります。
堤高に対してやや低めの貯水位ですが、有効貯水容量640万立米のうち洪水調節容量が467万立米ありこれで常時満水位となります。
 
ダムサイト県道擁壁の壁画
自然豊かな三瓶山の動物たちが神話風に描かれています。
牛よりでかいリスが怖い!
 
天端から減勢工と放流設備。
 
左岸から。
 
左岸ダムサイトの石碑
三つの峰が連なる三瓶山を四つの岩で表現しています。
 
『さひめ湖』と命名されたダム湖は総貯水容量712万立米。
水質に問題があるのか2種類の水質保全装置が設置されています。
手前は噴水で稼働していれば高さ30メートルの噴水を噴き上げるそうですが、訪問時は休憩中・・・・。
奥は曝気装置。
 
(追記)
三瓶ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
 
1759 三瓶ダム(1629)
島根県大田市三瓶町野城
静間川水系三瓶川
FNW
54.5メートル
140メートル
7120千㎥/6400千㎥
島根県土木部
1996年
◎治水協定が締結されたダム


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