ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

大内原ダム

2021-10-27 16:06:21 | 宮崎県
2021年10月18日 大内原ダム
 
大内原(おおうちばる)ダムは宮崎県東臼杵郡美郷町西郷田代の二級河川耳川下流部にある九州電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
1951年(昭和26年)の電気事業再編で誕生した九州電力は戦後の電力需要拡大に対処するため積極的な電源開発や既設発電施設の再開発を進めます。
耳川では1955年(昭和30年)に日本初の本格的アーチダムとなる上椎葉ダムと上椎葉発電所が完成、次いで翌1956年(昭和31年)に竣工したのが大内原ダムで大内原発電所で最大1万6000キロワットのダム式発電を行っています。
同発電所は耳川水系では唯一のダム式発電所です。
 
日向市から国道327号線を西進、美郷町との境界線すぐ先に大内原ダムがあります。
ダム全景を望めるスポットはなく、下流からはこれが精いっぱい。
写真ではゲートが3門しか見えませんが、全部で6門のローラーゲートを備えています。

 
ダム直下からもチャレンジしますがここまで。

 
ダム・発電所構内はすべて立ち入り禁止のため国道からフェンス越しの撮影となります。
こちらはダムに隣接した大内原発電所
耳川水系では唯一のダム式発電所です。


発電所を上流から
直上に開閉所があります。


手前2門が取水ゲート、奥にダムのピアが見えます。

 
取水ゲートを上流から。

 
ダムの上流面。
右手が除塵機がついた取水口。

 
ズームアップ
ピアにはアーチ状の鉄骨トラス製管理橋が架かっています。
同じようなトラス橋は中部電力名倉ダムでも見られました。

 
水利使用標識。

 
大内原ダムの標柱。

 
(追記)
大内原ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。

2817 大内原ダム(1721)
宮崎県東臼杵郡美郷町西郷田代
耳川水系耳川
25.5メートル
152.6メートル
7488千㎥/1239千㎥
九州電力(株)
1956年


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