昨日のWOWOWさんの「パンドラの鐘」一挙放送。
NODA・MAP版を観るべく猛ダッシュで帰宅したところ、杉原版の終わりの方(40分ほど)も観ることができました。
杉原版のWOWOWさんのカメラアングルがめっちゃ良くて、「俳優さん越しの別の俳優さん」とか、「お顔のアップ+秀逸な照明」とか、
その映像に作品をさらに感動的に魅せる手法が用いられており、私は涙をボロボロ流しながら杉原版を堪能。
実際に舞台を観たときに双眼鏡で追えなかった表情の細かいところまで見せていただき、大感動でした。
そしてそのあとに始まった待望のNODA・MAP版。
あかん、最初からめっちゃ笑うw
だって、
教授:古田新太
ハンニバル:松尾スズキ
ヒイバア:野田秀樹
って、もう優勝やん?(笑)
他にも入江雅人さんとか八嶋智人さんとか、どんだけ集めたん?ww
で、野田さんのヒイバアのカツラって、間寛平ちゃんが「ほんわかテレビ」で愛用してるやつじゃないの?ww
「松尾スズキ × 野田秀樹」も、「古田新太 × 松尾スズキ」も面白すぎて、
特に「松尾スズキ × 野田秀樹」による人形浄瑠璃みたいなの、アレ何!! もう大爆笑でしたwwww
ねぇ、1999年にこんなの見せられたあとに2021年に再演した熊林版の身にもなってみて?
私これ見てわかったわ、このあとの熊林版が配役を1人2役とかガラッと変えてきたワケが。
ちょっと違う角度から攻めないと、きっとみんな何年たっても「NODA・MAP版」のインパクトを覚えてるからね。これ忘れられないから(笑) (※勝手な推測です)
クライマックスのヒメ女が鐘の中に入る一連のシーン。
杉原版ではボロ泣きした私ですが、NODA・MAP版では涙出ず。
この要因はですね、明らかに舞台セットと映像のカメラアングルだと思います。
やはり1999年と2022年の映像技術は違うのか、
杉原版では、あんなに時が止まったような、観る者の心がその瞬間その表情に全集中するような俳優さんのお顔のアップなどがあったのに、NODA・MAP版ではアップ無し。
あと、舞台セットがNODA・MAP版ではミズヲが何もセットがない中でキーとなる演技をしなければならなかったのに対して、杉原版ではセットを使って演技をすることで、視覚的にもとてもわかりやすかったかと思います。
というわけで、「NODA・MAP版」すごく面白かったし、キャストも最高でしたが、
個人的にはやはり杉原版がこの作品をとことん味わうのに自分と相性が良かったなと思いました。
演出が直球なのと、成田凌さんと葵わかなさんのケミが本当に素晴らしかったので。
で、「NODA・MAP版」が終わった後、余韻に浸る間もなく蜷川版が始まったんですよ。
舞台セットを見てびっくり。
こ、これは・・!
JCSのエルサレムバージョンではないですか!!
舞台セットに感動したものの、しばらくして白いブリーフ姿の俳優さんが登場し、
私は蜷川さんのこういうのがちょっと苦手なのでそれを見た瞬間静かにTVを消しました。(ごめんなさいね)
改めて、この作品には痛烈なメッセージがこめられており、まさに2023年の今、観るべき作品だと思います。
そして願わくば今後も定期的に上演し続けてほしいです。