風°珍は、精神状態が異常ではないか?・・・との見方もあるようだが、多分まともであろう。
21世紀は、地球環境問題に直面していると、かねてより云々されている。2次世界大戦後の大量消費社会の出現と、異常な人口増加が現在の地球環境問題を引き起こしている要因である。これはとりもなおさず自然と人類のアンバランスの拡大を意味する。加えてパワーバランスも崩れてきた。それはロシア・欧州で顕著に現れている。
旧ソ連を構成する各共和国が、ゴルバチョフのペレストロイカ以降、1991年のクーデターを契機にロシア共和国大統領エリツィンの主導権確立と共産党解体、同年12月のソ連解体後に、続々と独立した。それによって生まれたのがウクライナである。
ウクライナ独立は、元来問題を含んでいた。ウクライナ東部の親ロシア派住民の処遇問題である。これがロシアを巻き込んで(あるいはロシアが問題を大きくしたとも云えるが)、年々問題を大きくした。風°珍は、周辺国が独立しEU加盟とNATO加盟問題が、彼の危機感を増長させたことは否めない。
ドイツの鉄の女性宰相である当時のメルケル首相の斡旋で2015年、ミンスク合意が成立した。ウクライナ東部の親ロシア派支配地域に高度な自治権を認めるとの合意だ。ウクライナ侵攻の直接的な発端は、ここからで2021年1月、ゼレンスキー大統領は『ミンスク合意を履行しない』と宣言したのだ。このゼレンスキー大統領の発言が、風°珍の危機感に火をつけたことになる。それが、風°珍にはパワーバランスを崩す仕業に映ったのだ。
風°珍は、精神異常でも何でもなく、至極まっとうな精神状態であろう。彼は、ロシアの安全が担保されない限り、ウクライナ侵攻の手を緩めないであろう。これを止めるのは、世界でただ一人メルケルさんしか存在しないであろう。ドイツ政府はメルケルさんに全権委譲し、停戦交渉にあたってもらうしか手はない。中国もアメリカも風°珍を止めることはできない。
それにしてもウクライナ原発攻撃は許せない。風°珍は全人類に挑戦したのである。人間の良識から逸脱した。オサマビンラディンのISでもあるまいに。原発の安全は、人間の良識に委ねられている。まさに神話以外の何物でもない。風°珍の軍隊は、ザポリージャ原発を占拠した。これの破壊は行わないであろう。自国にあまりにも近い。自国も放射能汚染の影響を何某か受ける選択はしないであろう。
(1基100万キロワット・それが6基 原子炉が被弾すれば、断末魔だ)
問題は、日本の原発だ。一朝有事の際は狙われる。それは風°珍が示した。日本の放射能汚染は他国に影響しない。島国だから。小泉純一郎氏は原発廃炉論者である。氏が風°珍の原発攻撃を予見したかどうか、知る由もないが、廃炉は正しい判断であろう。
(島根原発の放射能汚染は、島根東部・鳥取西部の70-80万人に影響する)
廃炉が困難であれば、裸の原発を防護する必要がある。原子炉建屋の防護壁の厚みは10m以上に。周囲は迎撃ミサイル網を配備する必要がある。
そんなことより廃炉して、自然エネルギーのみで社会活動が成り立つように変革すべきだ。科学の粋を集め世界に誇れる技術体系を構築することだ。政府の旗振りはOKだが、主体になるのはNG。役人が出てきて為になったことは一度もない。民間活力だ。政府は補助金で支援して欲しい。高効率の太陽電池開発。風力発電の発電効率向上の技術開発。日本は地震国、地熱発電の積極的展開、波浪発電の技術開発、後は高出力と蓄電能力の高いバッテリー開発だ。これらで世界TOPの技術を持てば、日本は再び成長軌道を描くことができる。果たして広島のオッサンにできるかどうか。
<了>