一昨日の3月16日、東北地方を襲った震度6強の東北地震。何でも(株)登米村田製作所で火災発生とのニュース。幸い間もなく消火したとのことで、安堵したOBも多いと思われる。小生が現役の時には何度も出張した経験があり、周囲からも何名かの出向した人々が存在し、登米村田製作所にも知人がいることから筆をとった。
(株・登米村田製作所 Google Earthより)
当該ブロガーの世代は、創業者の故・村田昭氏、弟で副社長であった故・治氏から指導・叱咤激励を受けた、最後の世代であると考えているが、火災と労災はマネージメントの欠如以外の何物でもないと注意喚起されたものである。
震度6強であれ、火災が発生するからには、何かが欠けているからに外ならず、火災予防の点検は万全であったのか・・・との疑問が湧く。”火の用心”は掛け声だけか?
火災の発生は、自社の損害のみならず、User(ひいては消費者)への迷惑は計り知れず、UserはMurataさんの供給回復まで待ちますよ・・・なんて、あり得ず、必ず代替可能なベンダーに切り替えがすすむ。失ったUserを取り戻すには、大いなる犠牲を払うことになる。(株)村田製作所Groupの各事業所長は、肝に銘じてほしい。1日程度工場を止めることは、影響大なるも火災で失うことに比べれば微々たるものだ。各事業所は火災と安全の総点検を。
思うに今期も増収増益、各地の事業所の増産投資。ここ数年2000ー3000億円の投資を続けている。まさに景気のよい話しで、足が地につかず、浮足立っているのではないか。経営者をはじめ幹部は気を引き締める必要がある。
宮城に2事業所、岩手に2事業所、福島に2事業所が存在する。それらの事業所の事業継続は当然であるが、近年の相次ぐ増設は如何なものか。過去100年あるいは200-300年前までの地震発生地帯と各地の断層調査。リスクマネージメントの再検討が必要だ。
<了>
<追記>
世界シェアが高い製品については、理由がどうであれ供給責任を免れることはできない。そのような製品は2拠点生産が基本である。繰り返すがリスクマネージメントの再点検を!
<了>