世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

出雲開催『しきしまの大和展』(17)

2021-06-14 08:20:33 | 古代大和

<続き>

今回は展示されていた埴輪である。

埴輪の男性は左衽(ひだりおくみ)で今日の右前とことなる。髪型は古墳時代の美豆良(みずら)である。頸には勾玉と小玉の首飾りをつけている。下半身は袴にスカート状の下裳(したも)を重ねばきしている。

見返りの鹿は、それなりの造形能力を感じさせるが、見返りの鹿と云えば、おらが出雲のこれであろう。

これは松江市・平所遺跡出土の埴輪で、その造形能力の高さから重要文化財に指定されている。出雲の埴輪工人の能力が窺い知れる。

<続く>