過日、アルバムの廃棄。整理中に見た写真でコレは、と思うものを何点かスキャナーで電子データ化した。その中の何点かがドイ・インターノン頂上の写真である。
チェンマイ・チェットトン朝第7代・インタウィチャヤーノン王(19世紀末ー20世紀初頭)の祠というか墓碑である。娘でラーマ5世王の妃であったダーラー・ラッサミー妃により建立された。妃は自ら遺骨を抱いて歩いて運んだと云われている。
主として1980年代に、タークやオムコイの山の頂や稜線の墓地から、多くの陶磁が盗掘された。この墓地を巡りそれなりの論争が続いている。どの民族の墓地なのかと・・・。ダーラー・ラッサミー妃の事例をみているとタイ族と思えなくもないが、やはりタイ族以外の民族であろう・・・ということで印象に残る墓碑である。
頂上には、何とシャクナゲが咲いていた。それは照葉樹であり、東亜半月弧の最南端であろう。照葉樹林帯文化は日本の文化と共通する。これも印象深かった。
頂上下にはラーマ9世(プミポン国王)とシリキット王妃の各60歳の誕生日を祈念した仏塔がそびえている。
当該ブロガーにとっては、印象深い写真である。尚、鮮明度が悪く見づらい点、お断り申し上げる。
<了>