世界の街角

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またまた昼火事、その裏には?

2018-12-07 06:50:38 | フィリピン・セブ

一昨日、消防車のサイレンがけたたましい。A・S・フォーチュナー通りを何台もの消防車が、セブ中心部方向へ走り去った。その2日前にも市場の昼火事があったばかりである。不思議なことに夜火事はいまだ見聞していない。昨日の朝刊によると、セブ州庁舎付近のKamputhawの昼火事で、67家族が焼け出されたとある。

新聞をみると、消防士の放水ノズル先端はチョロチョロの水しか出ていない、これで消火できるかとの疑問。てまえの鶏は焼き鳥にならないものか?・・・どうでもいいか。燃えているのはバラックの集合体のようにも見える。

場所は州庁舎の近くのスラム街である。当地に滞在を始めて3カ月ほどになるが、いずれも昼火事である。出払って人気のない時の火災であるので死傷者はでず。人がいたとしても即座ににげだすことができる。何やらマフィアの存在が浮かんでくる。

共産中国が成立した時、それを嫌ったり迫害を逃れるため、多くの中国人が香港・九龍城へ逃れた。以降九龍城は東アジア最大のスラム街となった。香港が1997年に中国返還が決まり、香港政庁が1987年に強制取り壊しをおこなった。その前々年の1985年香港へ出張した、其の時出張先の関係者から聞いたが、九龍城のスラム街が時々火災に遭うのは、マフィアによる放火だという話である。利権がらみの放火とのことだった・・・それを思い出したのである。

昼火事の特異性、さらには地権が曖昧なスラムと共通性が多いことから、マフィアの仕業としか思えない。セブの経済成長率は年率6%を越えており、右も左も高層ビルの新築ラッシュである。くわばら、くわばら。

<了>