<続き>
2.荒神谷博物館
荒神谷で出土した中細形銅剣、銅矛、銅鐸の現場には、レプリカで発掘当時の様子が再現されている。
これだけ並んでいると壮観というより、何か異様に見える。当時は向きが交互に並べられているとか、列ごとに本数が異なる点など、それなりの論争があったが、それにどれだけの意味があるのか? やはり中細形銅剣を国のシンボルとする弥生出雲王国が存亡の危機に陥ったと考えるのが、妥当であろう。
出土した一部の青銅器が古代出雲歴史博物館から、当該荒神谷博物館に貸し出され展示されている。現地は出雲の甘南備(神名火)・仏教山の麓の谷間である。現地に立つとなぜこのようなところに・・・との思いが先立つが、それは容易に発見しにくい処を選定したであろうとの想像を呼び起こす。発見されてから久しいが、初めての方は是非訪れて頂きたい。
<続く>