せっちゃんの毎日

せっちゃんの日々の記録

プチ贅沢(?)

2020-12-13 07:01:29 | 昔話
明後日辺りから極上の寒波が来るそうです。
早めに買い出しに出て、
朝のコーヒーのお供の甘味処を捜して見ましたが
シュークリームばかりで気に入ったものがない。
スーパーのケーキ売り場でシフォンケーキを見つけた。

別売りケーキなので少々お高い!
それに生クリームが気になったが
買うことにした。

店員さんに「これ下さい。」と言いますと
手を消毒してトレーに乗せて前に出して
『こちらですか?袋は要りますか?』と聞きます。
「えっ!このまま持って帰るの?」と言いますと
『箱に入れます。』と言われドキッ!として
「袋は要りません。」と買ってきました。
朝のコーヒータイムを楽しみにして···

昔の思い出です···
クリスマスが近づくと何故かうきうきする子供時代
母に「うちもプレゼントが来るかなぁ?」と聞きますと
母が『うちは仏教だからそんなのない!』と
ガッカリな返事です。
それでも兄が『絶対、何処かに隠してあるよ』と言いますので
二人で探しますと戸棚の一番高いところに
ケーキの箱が三つあり、一つ降ろして見てみますと
サンタの飾りが乗ったクリスマスケーキでした。
ピンクのバラの花のようなバタークリーム飾りに
サンタの飾り、ネジネジのロウソクが付いています。
生唾をゴクリ!と呑んで蓋をしようとしましたら
兄が『見つからないところを一舐めしよう?』と言います
二人でケーキの下の方を指でなぞって舐めて見ました!
美味しい! 甘い!
こんな美味しい物がこの世に有ったのか?と思うほどです

さて、クリスマスの晩です。
ご飯が終わった後に母が三つの箱を持ってきました。
そして、私たちの前に置き
『プレゼントは無いけどケーキだけ』と出してきました。
一度は、喜んだ私たちでしたが
蓋を開けてビックリ!
私の前に置かれたケーキは半分近くありませんでした。
私が泣き出したら、母が怒って『誰だ?!』と
兄をにらみます!
兄は素知らぬ顔で『鼠じゃない?』と自分のケーキに
ロウソクを点けて食べています。
そんな想い出が懐かしく思い出されますが
味は、今ではとても美味しいとは思えない
ものでしたね。

その後のケーキはどうなったかと言いますと
私も兄も姉も完食ならず、次の日には
見向きもされませんでしたよ。

それでも毎年、クリスマスが近づくと
母(隠す方)と兄(探す方)の攻防戦が繰り広げられました。

『除霊会の夜』を読んで・・・

2018-11-07 20:00:10 | 昔話
晴れたり曇ったりの天候
日中は寒さはそれ程でもありません。


先日 買ってきた『除霊会の夜』を読んでいて
なんとも懐かしく、やるせない気持ちになりました。
作者は、私と同年代の浅田次郎ですが住んでいる所は
違っていても懐かしい思いにさせられました。

その一文に「テレビを購入する」場面がありますが
私も当時、小学生の低学年でした。
兄と二人で近所のTVのある家に毎夜、訪ねて行って
見せて貰っていました

街では電器屋の前で『相撲』などの中継が遣っていて
沢山の人の中から見ていたものです。

私と兄は毎日貰う五円のおやつ代を貯めて
TVを見せてもらう子に渡していました。
父がお土産にくれたお菓子なども食べずに取っておいて
持ってゆきました。
直ぐに食べずにいますと父が訝しげに
『何故食べない?』と聞きます
兄は答えませんが私が「TVが見たいから…」と言いますと
父が『もう見に行かなくていい!家にもTVを点けるから…』
と言います。
私も兄も嬉しくて大喜び
点く日を楽しみにしていました。

点いた日には近所の方々が沢山集まって
拍手をします(「三丁目の夕日」のよう)

当時は電波の状態もあまり良くなく
二階家のレンガの煙突に付けたアンテナの
向きが悪いと住み込みの電工さんが屋根に上ります。
母はテレビが汚れないようにとカバーを縫って掛けて、
皆で大事にしたものでした(笑)

まだ、本は途中ですが
あまりの懐かしさに自分の記憶を辿って
当時のことを思い出してみました。

学校から帰るとおやつの代わりに五円のお小遣いを
貰って、近くの駄菓子屋にクジや駄菓子を買いに行きます。
土曜日の午後ですと紙芝居屋、水飴売りが来て
それらを買うこともあります。
夏はアイスキャンデー売りやカバ屋の粉末ジュースを買います。

今、思い出すと昨日のように思い出されるのに
昨日食べた物が思い出せません?(笑)
不思議なものですねぇ~

私だけかと思っていましたが主人も『僕もだよ…』と
夜更けに帰って来た主人と暫し昔話で盛り上がるこの頃です。

本はまだ最初の処しか読んでいませんが
同じ年代の作家ですと当時の背景や思いが
懐かしくやるせない思いにかられながら思い出されますね。

これからも忘れないために少しづつ綴ってゆこうと思います。

パンク!で思い出した昔話し

2017-09-29 19:23:53 | 昔話
先日 陶芸教室の帰り道
凸凹の山道を下って来て、急にガタガタと走れなくなり慌てました

故障したかな?と思ったが細い山道なので停めるところもないので
坂を下りて広い道路に出てから見てみますとパンク!
どうしょう?ここで予備タイヤに変えて行ったら
主人を仕事に出す時間に遅れます
仕方ないのでそのまま国道を避けて
田んぼの間を抜けてなんとか帰ってきました。

主人を送り出してやれやれと思い。
タイヤ交換をしました

そう言えば一人でタイヤ交換なんて何年振りでしょう?

ここからが昔話ですが

パンクで思い出しましたが、昔20歳位の時だったと思います
休みの日に友人と遊びに行こうと思って、
おしゃれしてミニのワンピースを着て出掛けたら
国道でパンク!です
路肩に車を停めて予備のタイヤを出して
ジャッキを掛けてパンクしたタイヤを外し
予備タイヤを付けて、
後ろのトランクに仕舞おうとしていましたら
どこかのお兄さんが来て『パンクですか?』と
話しかけて来ました。
私は急いでいたのでトランクの荷物を片付けながら返事をしていますと
お兄さんがジャッキを上げながら今変えたばかりのタイヤを外し
『変えのタイヤは?』と言います。
「いやいや、今変えたばかりばかりですよ…」と言うと
『あれ?!そうだったんだ…』とタイヤを持ってウロウロ
『自分で出来るんですね』とそこにタイヤを置いて逃げて行きました
仕方ないので、もう一度タイヤを取り付けて来ましたが
結局、その日は友人と待ち合わせの時間に遅れて
遊びに行けなかったです。

小さな親切大きなお世話!
新調したばかりのワンピースは汚れるし手足も泥だらけの
とんだ一日でしたよ
ツイてない時ってそんなものですよね(笑)

「神隠し」に遭ったと思った

2016-06-02 20:50:19 | 昔話
連日、テレビで報道されている
行方不明の男の子
山の中で、何の痕跡も残さず消えてしまった。
何方かが「神隠し」に遭ったようだと…
そんな馬鹿な?
早く見つかって欲しいと祈る気持ちでいっぱいです。

そう云えば、私も長女が1歳の頃
「神隠し」に遭ったと思ったことがありました。

ここからは昔話です。
当時、会社員だった主人を送り出し
何時ものように片付けして、洗濯など
忙しく動き回っていました。

長女もやっとよちよちと歩けるようになり、
居間で玩具などで遊んでいました。
そんな広い家ではありませんでしたが
居間に掃除機をかけていましたら
娘がぐずって泣き出し、
それをあやしたりしていましたが
早く掃除を終えて買い物に出ようと
ぐずるのを置いて
隣の部屋に掃除機をかけに行っていました
勿論、二間続きですので娘がぐずっているのを聞きながら
掃除機をかけていました。

掃除機をかけ終わりテレビの音しか聞こえないので
居間で寝てしまったのだと思っていました。

さて、掃除も終わったし娘を連れて買い物に出ようと
居間に行って見ましたら
娘が居ない?
えっ!なんで?
名前を呼んでも答えもしない…
居間から玄関の方に行くドアは閉まっていますし
お風呂場のドアも開けられません。

何度も呼んで、家中を探しましたが居ません
どこに消えたか忽然と居なくなっています

こんな時、母親のオロオロする様は尋常ではありませんでした
お風呂場やトイレ、寝室、押し入れ、タンスの中、
ありとあらゆる所を何度も見て歩き
外にも出て大声で叫びました
居ません!
入りそうもない、流しの下や洗濯機、炊飯器、お鍋の中まで
探してもいません!
1時間くらい探したでしょうか?

主人に知らせようか?
警察に知らせようか?
どっちを先にしようか考えて
主人には「誰かに連れて行かれたんだ」と
警察には「神隠し」に遭ったんだと
話の経緯を考えて、
居間のテーブルの前にへたり込んでいました。

そして、ふと見ますと
15㎝程の高さに雑誌などを置くテーブルの下に
娘の靴下があるではありませんか??
「今、掃除したばかりなのに、何で?」と思い
靴下を取ろうとしたら
ギョ!
中身があるではないですか?!
そっと引っ張ってみましたら
娘がすやすやと寝ていたのです

ああっ!良かった。
ホットした途端、涙が出て思い切り娘を抱きしめていました。
娘はぐっすり寝たようでキョトン!した様子です

あの時は、最悪な事を考えたものでした。
(もし居なくなったら私も居なくなろうとか…)
(他の人にどう話そうか?とか…)
(信じてもらえないだろうとか…)
生きては居れない…

今考えると、どんなに忙しくても
子供から目を離してはいけないんだと云う事を
家の中でもどんな危険が潜んで居るか分からないから
常に気にしていなといけないと云う事を
新米母は、実感した事でしょう。
そんな風に私も両親に育てられてきたのですね。

行方不明の男の子が早く見つかる事を願って
こんな事を思い出してしまいました。

もの造りが仕事だったら

2016-03-17 06:34:24 | 昔話
昨日ブログを見ていたら
『沙羅双樹の花の色』のsoyoさんの
素敵なお店の紹介記事をみました。

私も若い時から物作りが好きですが
好きな事で仕事が出来たなら最高ですね。

若い時から商売ばかりの仕事(電器屋)でしたが
修理や造りかえるなどは父の血を受け継いだようでした。
悲しいかな女に生まれたばかりに嫁に行き
電器屋は辞めましたが
生来、もの造りで生計を立てれればと思っていました。
その後、主人と始めたのが呉服屋でした。
田舎の町で店を出し、
電器屋当時の顧客を回って呉服屋に繋げて行ったのです。
ペンチや半田コテを持つ手を馴れない針仕事に変えて
母や書物などで仕立ての勉強もしたものでした。

今は、趣味で拙い陶芸をしていますが

主人がお客になって(笑)、
私の造った器と料理を喜んでくれる事が
幸せです。
昔から『器』は好きでしたが
自分が作るものではないと思っていました

ところが震災で買い集めた器類が流され
悲嘆にくれていた時、
「自分で作ればいいんだ!」と思い立ち
中々、上手くは行きませんが少しづつ造って来ました。

唯一のお客は主人です。
これからも出来る限り続けられれば幸せですよ