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『北海道産ユメヒカリ』と『カリフォルニア産ジャポニカ米』

2014-04-19 22:44:38 | 経済
お今晩は、今、甘利TPP担当相が米国フロマン米通商代表との交渉によって、
コメ、麦、砂糖の関税が維持されるようになった。それは無関税でコメが輸入できないように
なっただけであって、果たして今後輸入米のコメのお値段がどのように成るかはまだ不透明です。

おコメの国際的な平均価格は122円/㎏となっています。
それに対して日本はどのような値段のおコメでも関税を通せば341円/㎏の価格になります。
関税率が280%というのはこの事です。

取引される重量によって課税さえれる税収を従量税といいます。

それに対して価格に対して課税率が決まるものに従価税と言われます。
おコメが重さに対する税率の決定にある関税である従量税に対して
従価税はその価格に対応するものですから
その違いを理解して於かなくてはいけない。

例えば100円の物を海外で買って、20%の関税率ならば120円を
支払わなければならない。これが従価税

日本に入ってくるおコメのお値段が341円/㎏と決まっているでしたら、
100円/㎏のおコメなら341%の関税率となり、
200円/㎏ならば関税率が170%となってしまう。これが従量税の税率です。

ではでは1㎏当たり341円を超えるおコメを輸入した場合はどうなるかというえば、実は日本はこの
341円/㎏以上のおコメを輸入はしていないのです。(確かそうだったはず。)
これまでの日本に輸入されているおコメはMA米(ミニマムアクセス米)とされる日本政府が輸入する
約70万トンがほとんど全てです。

包括的に米国からのおコメの輸入を考えとMA米の70万トンの殆どを占める
カリフォルニア産ジャポニカ米が約74円/㎏ですので実質的には米国からの
コメの関税率は400%を超えていました。

MA米の輸入から見える74円/㎏のカリフォルニア産のおコメから考えると
国際的なおコメの平均価格の122円/㎏さえもロジカル的な数字なんですね。

現実的なおコメの関税率を算出するのならば、
74円/㎏のカリフォルニア産のおコメを341円/㎏の固定価格で売るのですから
税率は約460%となる、更には格安のベトナム米を考えるとその数字は更に
日本の保護貿易振りが伺える数字だという事が解る。

1991年の冷夏の影響で国内で収穫されるおコメの量が極端に減り、コメ不足に陥った際に
日本政府が下した決断は中東アジア諸国からおコメを1トン32万円の産廃扱いのゴミとして
日本政府が関税を払わずに輸入した事もある。所謂三笠フーズの食の安全性で問題となった
事故米と同じパターンな訳だな。


今現在、米国は年間約150万トンのおコメが国内消費の余剰として存在しており、コレを
日本側に輸出したいのが米国の狙いなのだ。少なくとも政府によるコメ輸入のMA米が
これに匹敵するまでに増える事は避けられない状況だと思います。

そして国内問題として日本のコメ農家には約1兆6000億円の予算が投じられて保護されている
この予算も大幅に見直さなくてはいけない。

もしもおコメの関税が0%となった場合、輸入にかかる経費を換算した上で米国米は約110円/㎏で
入手は可能となり、小売店での利益を加えても5㎏で800円程度のおコメの販売も可能である。
消費者にとっては『北海道産ユメヒカリ』を5㎏2800円で購入するか
『米国産ジャポニカ米』を5㎏1000円以下で購入するか選ぶことになる恐れがあった訳です。

これは国内市場における志向の2極分化が起こり、これまでの減反政策に頼っていた米農家を
脅かす事に繋がるとして国内コメ農家の反対に遭っていたのですが、自主流通米によるユメヒカリを
生産している米農家にはTPPに勝てないこともないのですがね。

本当に悪いのは何であるかは敢えて言わないけどね。




コメント
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