5月某日動かなくなってしまった我が家の自動車を
カー○クストさんに引き取ってもらいました。
バッテリーの発電機が寿命になった為に数日前から
不動のまま自宅の駐車場でその時を待つかのように
静かに佇むマイカー君の姿に想いを馳せる私。
もう少しでお別れだ。最後の時を恥ずかしくないよう
にと少し傷ついた白いボディを拭いて車内から荷物を
片付け掃除をしてあげるとマイカー君もなんとなく少し
寂しそうに自分の置かれている状況が解ったような表情
に見えた。
そうだよ。もう少しでお別れだよ。何時もご苦労様です。
無事故でココまで一緒に乗れたことが一番の誇りです。
リサイクルでまた立派な自動車に生まれ変わってください。
最後のコミュニケーションを交わした。
引き取り業者さんが来て内容を確認した後に、 業者さん
が運転席に乗り込み試しにエンジンを2.3回かけてみると不思議な
事に動かなかったマイカー君が最後の力を振り絞りブロローン
と音を立て息を吹き返し、エンジンを稼働させ自力でトラックの
方へ進み運ばれていった。 それはまるで数秒の奇跡に見えた。
なんていい子なんだ。最後の最後まで持ち主に迷惑を掛けまいと
一生懸命に走る姿をもう一度だけ見せてくれた。
もうあの走る姿を見る事は無いと思っていたのに・・・
ありがとうマイカー君! いっぱいの想い出をありがとう。
また次も良い車に出会えると良いと思います。