第一次岸田内閣が国民に承認を得る目的で行われた2021年の衆議院総選挙は解散から投開票まで17日
の戦後最短の決戦であった為に与野党共々政策議論が無く争点も無く柔らかい秋風のようにあっと言う
間に過ぎ去ってしまったせいでしょうか何処かニュースに物足りなさと残尿感を覚えます。
選挙結果は自民党が若干議席を減らしましたが決して敗北とは評価されるものでは無かったはずですが
しかし党内の石破茂からはまだ開票途中でありながらも身勝手に敗北宣言に近いコメントが出され、麻
生派の甘利幹事長は戦犯と呼ばれ微減の結果で責任を問われ僅か数日で役職を降ろされる羽目になった
のは今後も自民党の麻生派の崩壊として意味深長に語られるでしょう。
党が少しだけ若返りベテランが苦しみ麻生派の切り崩しが進む。細田派が安倍派となり野党も新しい党
の顔を模索する。政治が本格的に新しい時代に舵を切ったその陰で二階派や無派閥の議員などは淘汰さ
れる傾向にある。石原派は派閥代表の石原伸晃自身が落選するという無様な姿を見せて自ら派閥の旗を
降ろした。 総選挙の物足りなさはその後の自民党内の派閥編成に興味を向けさせ、岸田内閣の経済政
策の子育て世帯へのコロナ給付金の是非を盛り上げてきた。 こうしてコロナと総選挙の不満を発散さ
せる事にどれだけの意味があるのか無いのか解らないが岸田内閣は上々の滑り出しをしたと思います。
ある大手検索サイトのHPでは政治関連のトピックスに「落選して欲しかった世襲議員」などのアンケー
トが掲載されて、総選挙後の余韻を楽しませる後夜祭状態になっている。 やはり短期決戦で盛り上がり
に欠け不完全燃焼に終わった総選挙戦に心情や意見を言い足りない有権者も多いようでココに来て有り余
った関心と体力を発揮して総選挙の二次会が盛況ってことでしょう。 因みに落選して欲しかった世襲議
員の一位は予想通りに麻生太郎で2位の安倍晋三に大差を着けてのぶっちぎりで一位でした。 れいわ新撰
組山本太郎からは「万死に値する人間」と言われるだけのことはあります。 総理大臣として2008年のリー
マンショックと財務担当大臣として2021年のコロナ禍によるGDP経済成長率で二度の戦後最大のマイナス成
長を記録したこの老害になんともフォローのしようがないのが現状だ。
増税の話になると三党合意で決められたと繰り返し強調する麻生太郎が消費税増税10%を実施しました。
三党合意と一言前置きが有れば増税10%の責任を有耶無耶に出来るとでも思っているのでしょうか。
リーマンショック以後の日本経済は景気が回復すれどもまた何かトラブルが起こると簡単に景気動向が崩れ
不況に陥ってしまう危弱性を持つようになってしまった。 昔ならば補正予算で公共事業に財政を注入すれ
ばどうにか景気は回復はしましたが、リーマン後は金融市場にも気を使わなくてはいけなくなった。
経済問題を第一に考えた場合に本当に有権者は自民党を選ぶべきなのだろうか。 ならば経済が悪い限り自
民党の勝利は手堅いのだろうか。それこそ錯覚の様に思う。 健康の為に毒を飲むようなモノだと思う。
コロナ禍による経済動向を民間の会社が予想を大きく下向修正したそうで錯覚というよりも、そもそも将来
的な経済動向を民間の会社が出すようになったのかと思うと痛々し過ぎる気もする。