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TPP参加交渉、着地点を求めて

2014-04-18 22:56:04 | 政治
オバマ大統領の国賓待遇での訪日を前に、米国とのTPP交渉が大詰めを迎えている。
聖域とされていた農業5品目(コメ、麦、砂糖、乳製品、牛豚肉)の内、コメ、麦、砂糖に
ついては関税を残すということになった。いやはや良く頑張ったと甘利TPP担当相を褒めなくては
いけないのかもしれないな。本心では無いけれども、

最初から日本側の負けは解っていたものだ、現在日本は海外貿易で2000品目以上の品を売り買いしている
その内の5品目だけを聖域とし、そして結果的に、コメ、麦、砂糖の3品目だけが残った。
5分の3として60点のようにみえるのだが、実はかなりの低評価なのだ。民主党時代には150品目を関税維持する
見込みとして参加交渉に挑むはずであったのだが、政権交代後の自民党ではこのような結果になりそうだ。

日本では農業5品目を聖域とする闘いとTPP交渉は認識されているのですが、民主党時代には日本はTPPに於いて
先発参加国としての資格があったので、関税を設けない品目を取引の95%としようと提案する予定であった。
しかし自民党を中心とするTPP反対に加え国内政治が領土問題により不安定になった為に、自民党がTPP交渉の
舵を取ることになった。

その為に日本側はこれまでに決定された内容には承諾するしか術は無く関税を全ての品目で撤廃しての
自由化率100%を前提とした戦いになっていった。

コレを前に民主党の鳩山政権時代には国内自給率を100%にしようとするスローガンが発表されたのだが、
ネトウヨや自民党支持者により、自給率100%は海外からの輸入を受けない鎖国状態に値すると詭弁が流れ
事実上、鳩山政権は支持を得られなかった。ちなみに米国が123%カナダの自給率は173%を超えているんですけどね。
とんでもない程の日本政治経済史上の黒歴史だな。

もちろん、自民党支持者やネトウヨを初め日本はこの現状を受け入れなくてはいけないのですが、
そもそも聖域5品目に砂糖が入っていたのにはキナ臭いところがあった。
米国はFTA二国間協議による自由化を踏まえた交渉では砂糖を関税自由化から外すのが定番であって、
敢えて日本側が聖域扱いにしなくても関税を維持する事が可能な品目であったはずです。
それが何故か日本側の推す聖域品目に入っているなんて、不思議に思ったものだ。実際は聖域4品目で
砂糖は米国からの交渉に対する参加賞のよなものであったのだろうな。

これらを踏まえると日本側のTPP交渉は3品目が関税維持を達成したので60点ではなく、実際は砂糖を省いた40点です。
そこから今現在200%以上の高い関税率を掛けられているコメに関しての関税を維持を考えると
米国側は米国側は米に対してどれ程の関税なら許して貰えるのかが争点です。これからも闘いは続くのだが
おそらく今の約280%の関税率から大きく下がって来るのは間違いないでしょうな。

TPPにおける自由化率と国内自給率からやり直さなければ、日本の生産農家は間違いなく窮地に追い込まれる。
先発参加国の加盟国が9か国のままになっているのが、なんとも嘆かわしい。
これが日本愛国保守思想の現実かもしくは顛末なのか、ただ単に駄々を捏ねているだけにしか見えないね。
そんな調子だから聖域5品目に砂糖が入っていてもなんら疑問にも思わないのだろうな。

米国とのTPP参加交渉は結果的にコメ、麦の関税大幅低下と参加賞の砂糖の関税維持となった。
総合的に見て安倍政権のTPP参加交渉は100点満点中の5点ぐらいしかあげられないな。
おっとっと、コメ農家には減反政策の廃止も響いてくるからさぞかし大変だろうな。
考え過ぎると返って馬鹿らしくもある。 











コメント
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