シニアー個人旅行のかわら版

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南会津への旅ー登山、スキー、温泉、蕎麦、&ドライブ

2008-07-13 05:56:01 | Weblog
本ブログで紹介の旅館末廣は臨時休業中です。一日も早い再開を願っています 

 
いよいよ冬到来です。温泉に浸かり、雪見酒でも・・・と考えられておられる方へ、とっておきの情報です。温泉あり、スキーも楽しめる、蕎麦も美味しい、貴重な岩魚の骨酒もいただける南会津・湯の花温泉をご紹介しましょう。見出し写真は雪の夜道を旅館末廣へ帰る三世代の家族です

 湯の花は、私にとって第二の故郷と言える所で、釣りに、登山に、スキーにと何度も出かけ、温泉で癒され、春の山菜、秋のきのこ、冬の漬物を味わい、蕎麦を啜り、岩魚の骨酒を賞味する・・・春夏秋冬、いつ出かけても至福の時間を過ごすことができる自然に恵まれた桃源郷なのです。

 首都圏から230キロ、距離はさほどではありませんが、那須塩原ICから尾頭トンネル(400号線)、山王トンネル(121号線)、中山トンネル(352号線)の三つの峠を越えていく秘境の地でもあります。  

湯の花温泉に泊る 
江戸時代から続く湯の花温泉は、江戸と会津を結ぶ会津街道からも離れ、昔は訪れる人も少なかったに違いありません。今でも、湯の花を初めて訪れた人は、ここが四ヶ所も共同浴場を有する温泉豊富な村落であることに気がつく人は多くはないでしょう。
定宿にしている旅館末廣を紹介します。初めて訪れたのは今から26年前、当時9歳だった息子が夜中に発熱、村の診療所に当時は若かったご主人の運転する車で連れて行っていただいたことが縁となりました。その息子も今は35歳、隔世の感があります。 

旅館末廣はご夫婦で経営されている旅館で、家庭的な雰囲気でなによりも落ち着くことができます。奥さんの愛情こもった手作りの食事は、何回も泊めていただいている私には家庭の味となっています。
 敷地内に源泉がある温泉は湯量豊富で、加水なし、加熱なし、かけ流しの本物の温泉、昔からの石造りの内湯も落ち着きますが、川を見下ろす高台に作られた露天風呂で、木々に囲まれ、清流を見下ろし、川辺にある共同浴場小屋を対岸に眺めながらの入浴は格別です。また、冬の雪の中での入浴もたいへん趣があります。

忘れてならないのが、旅館末廣のシンボル、愛犬パルでしょう。大型のゴールデンレトリバーで、亡くなった母犬と同じ北海道からやって来て、二代続けて家族の一員として扱われています。愛犬家の方は、きっと、愛犬の自慢話に話が弾むでしょう。





秘湯の宿の会員旅館です。詳しくはホームページをどうぞ・・・。

裁ちそばと伝統的な岩魚の骨酒を味わう 

南会津の村々では、昔から蕎麦を栽培し、食してきました。末廣の奥さんの話ですと、蕎麦は生きている食べ物、厨房から客室に運ぶ間にも、味が落ちてしまうといいます。正真正銘の蕎麦を賞味したければ、蕎麦を茹で、釜から上げて、天然の冷水で水洗いしたその場で食べなければ・・・ということで紹介されたのが弟さんの経営する紅葉館です。
 
紅葉館も温泉旅館ですので、宿泊客がある時には飛び込みで蕎麦を食べることができません。そこで末廣へ宿泊予約を入れる際には、紅葉館への予約もお願いしています。末廣に泊り、夕食だけは、紅葉館で蕎麦を頂くという贅沢を味わっています。
 東西の有名そば老舗によって作られた「新そば会」に加盟する各地の名店を渡り歩くほどの蕎麦好きの私ですが、紅葉館の蕎麦が優れている点は、海抜700メートルの地元産の良質な蕎麦、山から引いている水の良さ、食堂と厨房が隣り合わせの「生きたそば」を客に出すことができる距離、そしてそばを出す絶妙なタイミングでしょう。
 蕎麦は食事の最後に出されます。自家製の付け出し、そば粉を使った昔からの料理、地元の素朴な野菜、岩魚の塩焼きなどを摘みながら、地元会津の酒と岩魚の骨酒で盛り上がる客の様子を測りながら、蕎麦を出します。美食、美酒で酔いしれた体に、冷たい、香り豊かな、生きた蕎麦がのどを滑り落ちる感動で、テーブルは一瞬そばを啜る音だけという空間になります。





岩魚の骨酒についても述べておかなければなりません。紅葉館では大きな火鉢に炭を熾し、串にさした岩魚を何時間も遠火で焼き上げます。昔は囲炉裏で焼いたそうですが、この伝統的な焼き方で、脂肪分、水分を完全に取り去った岩魚は川魚独特の臭みがまったくなくなり、香ばしさだけに凝縮されます。これを熱燗に入れるのが伝統的な骨酒です。「骨酒のための岩魚を焼き上げる腕がなければ、村長にはなれない」という冗談を湯の花ではよく言うそうですが、根気よく愛情を込めて岩魚を焼きあげる姿勢が、村長の職にも通じるのかもしれません。 
ご主人自作の紅葉館のホームページをご覧下さい。
http://www.h6.dion.ne.jp/~rinta/ 

田代山に登る
田代山は海抜1,926メートルの高層湿原を持つ山です。航空写真を見ると、頂上を刃物で切り取ったような形をしています。そこが湿原で、近くの尾瀬よりも400メートルも高い高層湿原は人気の的です。
最初に登ったのは30年前、山開き間もない6月でした。友人から聞いていたので出かけました。丁度、田代山林道を建設中の最中で、横道に迷い込みながらのドライブでしたが、赤土、石ころだらけの林道を峠の猿倉口登山口に着きました。登山道は歩きやすく整備され、頂上の湿原までそんなに苦労することなく登りました。登山道両側の笹薮は竹の子を取るために登山者が入った踏み跡で一杯、取り残しの竹の子を取って帰ったことが思い出です。

田代山林道について触れておきます。舘岩と田代山登山口の猿倉を越え、土呂部(どろべ)を経て栗山に至るこの林道は、未舗装のカーブ、急坂で、その上土質が脆いのか、常に工事中、通行止めも度々です。何度も田代山林道で栗山方面に抜けようとしましたが、通行できたのは一度だけです。道路状況を確認して、お出かけください。
田代山の紹介はアサヒネットのホームページをご覧下さい
http://www.asahi-net.or.jp/~QY5S-SOZK/tashiro/tashiro.htm
また、一人山歩きの登山情報に詳しい、次のページも参考になります。
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mhorie/101tasirotaishaku.htm
但し、ベテランの方の報告ですので、所要時間は3割増しで考えましょう。

帝釈山で落雷死亡事故がありました
 田代山頂上の避難小屋から帝釈山(2,069m)を往復する登山道がありますが、私は一度も行ったことがありません。登山靴やズボンを泥だらけにして帝釈山から戻ってくる登山者を見て、私には無理だと感じたからです。しかし、帝釈山からの眺望は田代山より見晴らしが利くことで行かれる方も多いようです。
この頂上で落雷死亡事故があったのは2004年の夏です。末廣のご主人によると田代山・帝釈山での初めての登山者死亡事故、救援活動や報道陣で湯の花は大変な騒動となったとのことです。落雷事故は、いつでも、どの山でも起きうる事故であることには間違いありません。
ちょうどこの時、雷雲が南会津地方を覆った当日、会津駒ケ岳を登っておられ方が、その時の様子を詳しくホームページで報告されています。是非、お読み下さい。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~katsuaki/heta026.html

冬の南会津

 難点はアイスバーンになりやすい三つの峠道を越える雪道のドライブです。四輪駆動、スタッドレスの車でも運転には細心の注意が必要です。また、吹雪いたらホワイトアウト現象に遭遇する危険もあります。気象情報をよく聞いて現地へのドライブを計画しましょう。
南会津地方は日本有数の豪雪地帯です。スキー場もいくつかありますが、湯の花から30分ほど尾瀬よりの桧枝岐近くにある高畑スキー場がお薦めです。今では少なくなったスキーヤーオンリーのスキー場で、南会津の最も奥くにあることもあり、空いているゲレンデは初級者でも安心して滑ることができます。スキー場上部からの眺望は素晴らしく、会津駒ケ岳が目前に、燧ヶ岳が西に、東には那須連山、遠く北に磐梯山が見えます。

高畑スキー場にて・・・



奥会津・南会津に関する私の他のブログもお読みください。
水引の雪下ろし
奥会津・冬の生活(1)
奥会津・冬の生活(2)
長距離バスと列車で行く奥会津
奥会津・柳津を訪ねる
尾瀬へ・・・
昭和村散策
観光バス転落事故に思う
「会津高原尾瀬口駅」紹介
南会津は大雪
冬のドライブは安全に
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