新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月9日 その2 kazk様へ

2016-05-09 12:24:24 | コラム
kazk様

俗っぽい英語にすれば"Long time no see."ですが、これは日常会話の中であれば非礼でも何でもありません。

解りやすくまた納得がいく解説に感謝致します。私もずっと注目して我が国のラグビーの成り行きに注意してきました。私の捉え方では、かなり外国人勢に近いところまではいったが、攻守走等の全ての面でもう一息と言うか、フットボール界で言うほんの「指の先の」(長さが足りずに良いパスを捕球出来なかった)違いと言いたい領域に入りかけたかと思っています。しかし、その僅かの差が繰り返して出てくるので、大いなる得点の差となって現れてしまったのだと感じています。

TBの展開力も改善されましたし、山田章仁のようにフットボールを経験して他の競技の技を取り入れたウイングが出てきた辺りには、遺憾ながらサッカー界も見習うべきかと思わせてくれました。いえ、サッカーの力不足と体格の悪さが際立っています。それだけではなく、サッカーは指導者に人を得ていません。サッカーは現状のままではラグビーに置いて行かれそうで不安です。

しかし、ラグビーも大野のような者が出ているところに、女子のサッカー代表が(私は戦時中を思わせる「撫子」という呼称は嫌いです)世代交代を誤ったような面が見えるのが少し不安です。それが、大学生を使わないようなことが原因だったならば、協会の責任でしょう。私は何となく関東学院大学と早稲田の低迷振りに加えて関西の大学の不振にも問題がある気がします。帝京大学出身者が全日本にどれだけいるのか知りませんが、あそこには良い素材がいるのではありませんか。だが、伝統校ではないという理由で・・・。

雑駁な感想ですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。


真一文字拝


1 コメント

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Unknown (kazk)
2016-05-10 13:01:08
日本のラグビー代表に関しては昔から海外ではポテンシャルは相当に高いものと思われてました。例の145の後も海外からの監督の売り込みは自薦他薦を問わずかなり有ったと聞いています。まず理論面では大西鐡之祐という今日でも通用する理論化がいましたし実績的にも2番手の筆頭格と思われていたのです。そしてU19あたりはいつも海外と画角にやってきたのです。しかし、代表はワールド・カップ体制とプロ化に遅れ世界のフィジカル(あまりお好きな言葉ではないようですが)強化の流れを見誤りました。

80年代前半までは理論面でもリードがあればフィジカルはいわゆる火事場の馬鹿力で何とかなったのです。ところがこの時代からとんでもないフィジカル強化が始まり完全にその流れに乗り遅れたのです。エディー・ジョーンズの物語はそこから始まるのですが、基本はやれれば(やれば、じゃありません)出来る子だったのです。そしてやれるようにするのが大変だったのです。現代ラグビーはとにかくボールのポゼッションが問題になります。これはボールの奪取が出来なくてはどうにもならないことを意味します。これは完全にフィジカル勝負なのです。日本ラグビーはここを逃げてきたのです。

そしてそれをやりきったら互角のところに来たのです。これは精神的に大きなものがあったと思います。2.5軍でアジア2,3位に大勝するにいたってます。小生にいわせれば遅すぎたくらいなのです。

選手のリクルートの問題ですが大野均は例外中の例外です。世代交代は必要だったと思います。サッカー女子代表は同じメンツで戦いすぎたのです。本当ならばオリンピックとワールド・カップ以外は全部U20かU22でやるくらいの決断が必要だったと思います。とにかく国際試合をやらせなければ力はつかない、そういうレベルに来てるのですから。高倉監督はフル代表もU20も両方見るそうですがこれは必要なことかもしれません。人材は余るほど居るのです。それを伸ばす機会を考えねばいけないのです。

翻ってラグビーに戻りますが今回の代表は大学生は東海の2人だけですがこれは先に唾つけたという意味で重要です。特に東海大のタタウはこれから10年世界を相手に戦えるタマです。現在のラグビー界は帝京の一強ですが不思議でもなんでもありません。リクルートがすごすぎるのです。かつて高卒あたりで就職してた人材を軒並み引っ張ってきてますしその量が半端ありません。あと今の学生気質でしょうか、強い所に集中してしまうのです。

嫌な話ですが大学最高レベルの試合は帝京の一二軍戦だとまで陰口を叩かれています。本当に人材が来なくなってるんです。
その上、これははっきり言い切っていいと思うのですが、帝京大学はこのあたり人を出したがりません。早稲田の藤田や筑波の福岡クラスの連中は早い時期に呼んで世界を知らさなければいけません。人材がいないわけではありません。卒業してトップリーグの選手となれば何の問題もなく代表に出てくるのですから実力やセレクションの問題じゃあ無いんです。呼んで試したい人材は掃いて捨てるほど居るんです。この独善性は問題になるはずです。

先にも述べましたがU19くらいまでは互角なのです。その後に伸ばさないといけないのですがこの辺りが一番の問題でした。しかしこれからはこの辺りも解決されると思います。世の趨勢には逆らえないものだからです。

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