新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2020オリンピックのボランティア募集

2018-09-01 10:30:22 | コラム
78,000人を募集するとか:

昨8月31日だった、2020オリンピックのボランティア募集の発表があったと報じられた。全くと言って良いほど関心がなかったが、偶々見ていたニュースで知ったのだった。その数が78,000というのも驚きだったが、その条件が交通費も、宿泊先とその費用も応募者の自己負担というのにはもっと驚かされた。募集するのが東京都なのか森喜朗率いる何とか委員会も聞き漏らしたが、募集する側が当て込んでいるのが大学生だというのも甘いのではないかと感じた。

そこで、彼らが甘いのかこちらが無知なのかどうかが知りたくて、都内にある有名公立と私立大学の学生数を検索してみた。その数字はの2017年5月1日付けのBIGLOBEニュースにあった。それで先ず自分が無知だったと知ったのだった。そこで多い方の順で大学とその人数を上位から挙げてみよう。

日本大学→67,933名、早稲田大学→41,965名、明治大学→30,840名、東洋大学→30,554名、法政大学→29,474名、慶応大学→28,683名、東海大学→28,675名、中央大学→24,880名、

という具合のだが、ここまでで283千名を超えている。即ち、計算上ではこれら8校の学生の30%が応募しても84千名に到達するのだった。因みに、東京大学は14,002名となっていた。しかも、この数字には第3位に入ってくる近畿大学の33,125名も4位の立命館大学の33,115名も除外してある。だが、関西から応募してくる学生がいないとするのも暴論かも知れない。だが、都内の大学に在籍する者たちが宿泊先を確保してあると「我こそは」と87,000名も自己負担を覚悟で志願してくるのだろうか。

ニュースで見たボランティアたちに割り当てられる仕事は多岐に及び、中にはメダル授与の際にあの派手やかな制服を着せられて輝くメダルを捧げ持ってくる役目も入っていた。これよりも大変だと見えたのが観客や観光客の案内所に勤務する仕事で、かなり多くの外国語をこなしていないと務まらないと見えるものもあった。英語でさえろくに話せない我が同胞でそういう職場に無料で奉仕しようとする熱意のある者がどれほどて出てくるかだが、複数の外国語となるともっと難しいのではなどと考えさせられた。

何れにせよ、オリンピックとやらを上手くやっていく(「成功させる」という言い方もあるだろうが)為にはこういう人たちが支えてくれなければならないのだと思う。だが、全額自己負担というのは無理があるのではないだろうか。先のロンドンでの大会では全額自己負担ではない仕事もあったと報じられていた。ではあっても、78,000名にしかるべき費用を支給するとなれば、その予算は何処の誰の負担になるのだろうか。ここにいる一人の年老いた都民はその負担は御免被りたいと思うのだが



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