新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1億総ミーハー化

2019-11-13 13:45:37 | コラム
二宮某が結婚とか:

13日朝は珍しく寝坊(?)して、目が覚めて時計を見れば4時50分だった。「それが寝坊だと言うならば平生は何時に起きるのか」と問われれば、答えは「午前4時」となる。早起きかも知れないが、これは間もなく87歳となる高齢化が為せる業である。

話が脱線気味だが、そこでテレビをつけると前夜のままだったからテレ朝の「グッドモーニング」が出てきたのは良いが、いきなり「嵐の二宮和也さんが結婚されます」というビッグニュースで始まったのだった。当方がジャニーズを蛇蝎の如くに嫌っていることをご記憶の方がおられると有り難いが、あの育ちが悪く下品なガキどもの集団をあそこまでの人気者に育て上げた故ジャニー喜多川氏の負の功績を称える気など毛頭無い。我が国の将来を担って貰うべきだった青少年たちをミーハーに仕立てた罪は誠に深いと思う。

この大報道の後はお定まりの街頭インタビューで、若い女性たちにこのニュースを聞かせて驚かせる場面が出てくるのだから堪らない。この姿勢は何もテレ朝だけのことではなく、何処にチャンネルを変えても同じ事だ。中には身も世もなく嘆き「二宮ロス」などという言葉まで出てきた始末だった。上記では「ガキども」と言ったが、あの嵐とやらの連中はもう20年も組んでいるそうで、最早皆30歳台である。従って正しくは「ガキの成れの果て」とすべきだった。


その直後ではなかったが、そこでは「心配なニュースがあります」というのが出てきた。彼らがこの導入句を使う場合は、何を隠そう芸人の誰かに病気などの健康問題が生じたことを意味するのだ。今回は若大将とやらの加山雄三が軽い脳梗塞を起こしたということだった。彼らテレビ局は既に指摘したように「対象にしている層の興味と関心事が、芸人や所謂テレビタレントにある」と看做しているので、常にかかる話題を提供しているのだ。

即ち、彼らはその昔に大宅壮一が「1億総白痴化」と表現したのと同じことで、総ミーハー化に専念しているのだ。折角よく寝られた後だったのに、朝からこんな事を聞かされて「ウンザリ」だった。


コメントを投稿