新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

岸田文雄新内閣雑感

2021-10-04 09:54:58 | コラム
東国原英夫が「こんな人がいたのかと思うような人たちが」と言った:

昨3日のテレビタックルでは、東国原がこのように予告して見せた。この元宮崎県知事の政治というかタレントの範疇に入るかの知らないが、彼の政界についての情報乃至は観測には端倪すべからざるものがあると思っているので、岸田新内閣の顔ぶれが果たして彼の予言通りになるのかと、昨日は一応の関心を持ってテレビを見ていた。

確かに、13人もの初入閣と報じられた顔ぶれを見ていると「エッ、こんな人がいたのか」と思わずにはいられなかった名前もあれば「元は民主党だったはずでは」との記憶があった人物もいた。また、岸田氏が早々に表明されていた「老壮青のバランス」というか、年齢層別に配分が出来ているのも解った。だが、幾らアメリカで77歳の大統領が誕生したからと言って、77歳での新入閣が2人だかいたのは、首をかしげてしまった。矢張り、我が国の独得の文化であると見ている「年功序列」の香りが漂っているかのように感じた。

閣僚ではないが福田達夫氏を自由民主党の総務会長に「若手」として抜擢されたと報じられたことにも、興味を感じた。だが、年齢はと見れば54歳であり、37歳まで在籍しておられたとWikipediaにあった総合商社では、そろそろ「肩叩き」にあっても不思議ではない年齢だと思う。それでも「若手」というとは如何にと思えば、当選回数が3であることを指しているようで、自由民主党か報道機関の基準では「老若」を当選回数で論じるのかと思った。現に、新閣僚の中には所謂3回生もおられて「青」を構成しているかのようだ。

このような新人を数多く抜擢された内閣がどのように実績を積み重ねていくかを、既に述べたように何らの過剰な期待を抱かずに見ていこうかと考えている。私は茂木外務大臣や岸防衛大臣等の留任組はいざ知らず、新参の閣僚となる方はその大臣となられる官庁の所管事項について、どれほどの知識と経験がおありかが、近頃流行りのカタカナ語にすれば「キーワード」になるかなと思っている。何故、このような当たり前のことを言うかと言えば、例えば、ワクチン接種担当と聞いた堀内詔子氏のWikipediaにある経歴からはご専門外に見えるのだ。

ここから先は、如何にもと思われるような余談である。平井卓也デイジタル大臣は退任されるようだが、この方は政界には珍しいと思わせられる我が上智大学のご出身だった。だが、NTTによる接待等の危ない橋を渡っておられて、密かにハラハラさせられていた。だが、再任されないのでは上智大学出身はおられなくなったかと思えば、野田聖子氏が登場された。また、経済再生担当大臣の山際大志郎氏は何と湘南高校の出身で、私よりも36期後となっているが、それでも54歳とあったから「壮年組」なのだろうか。

岸田新内閣総理大臣はこのように老壮青の年齢層から良く均衡が取れるような大臣の配分をされたので、古き良きアナログ時代に経験を積んでこられた年功経験者と、デイジタル化とICTが進みすぎた時代の青年層の新時代の感覚を綯い交ぜにして、新型コロナウイルスに遭って減速した経済を活性化させ、アメリカと中国の対立が激化しつつあり、気象条件が悪化しつつある時代を最速で乗り切っていけるよう、一層奮励努力して頂けると良いのだがと思っている。



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