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新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

トヨタがアメリカ市場での値上げを発表した

2025-06-23 06:21:29 | コラム
トヨタは「関税の為ではない」と説明:

各社一斉に「トヨタは平均270ドル(約4万円)、高級ブランド「レクサス」は平均208ドル〔約3万円〕、それぞれ7月から値上げする。価格はコストの上昇や競合他社の動向を踏まえて決定したのであって、tariffによるものではない」と報道していた。トヨタは既に全米のディーラーに通知している由。遅かれ早かれこうなるものとは私にも予測できていた。

早速、アメリカの知人たちに「この値上げによって、アメリカのトヨタ車愛好者たちがトヨタ車から離れていくような事があるのだろうか」と、意見を求めてみた。昨夜下記のような返信があったので紹介してみよう。

>「我が国のトヨタ車愛好者がこの程度の少額の値上げでトヨタから離れていくことはないと見ている。私はアメリカで日本車の品質が国産車と比較すれば優れているとの評価は変わっていないと認識している。故に、日本車の評判は中古車市場でも高いのである。

となっていた。

私もアメリカで多くのトヨタ車というか、日本車のファンに出会ってきたので、彼のこの指摘は十分に理解できる。中には「私が評価した品質と、好みと、望む価格帯にある車を買ったら、それがトヨタ車だっただけだ。自分が乗る車を買うのに、愛国心だの、貿易赤字等を考慮などはしない」と言い切った者もいた。

トランプ大統領の絶対的な政策と方針が「対日本の貿易赤字削減」にある事は、余りにも広く認識されていると思うが、もしかするとアメリカで日本車の品質と価格を国産車以上に評価する消費者たちは、tariffによる値上がりがあっても、直ぐには日本車離れを起こさないかのように思える。トヨタはその辺りを読み切っているのかなとすら感じる。

私はトランプ大統領が飽くまでも短期間に貿易赤字削減を目指すのならば、tariff以外に効果がある手段があるのではないかと申し上げておきたい。自動車産業だけを考えれば、デトロイトに「意識改革」を迫ると良いと思う。

それは、日本車と欧州車にあれほど圧されっぱなし状態が続いても、未だに「非関税障壁が」だの「規制が」など言い募って、自分たちの至らなさを認めない認識不足と、日本の規格に適合する車を作ろうとしない努力の不足の事だ。ヨーロッパで作る事が出来た車を、アメリカが出来ないことはないのではないか。


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