英語という言語の特徴である不規則さを知って貰いたくて取り上げた:
昨19日に「ローマ字読みによる英語の単語を排斥するの弁」を述べたのだったが、今朝ほどgoo blogに教えられたことがあった。それは、何と昨年の同じ日に同じ事を詳細に論じていたのだった。1年経つとすっかり忘れていて、同じ事を考えたようだったと知った次第。これは一種の「老害か」と反省。
ここにあらためて指摘しておきたいことがある。それは、今日までに色々と論じてきたことの究極の狙いは「英語とはかくも不規則ばかりの言語であり、その規則さを50音順に規則的に並べられる日本語の中のカタカナを使って表現しようとするのには無理があることと察して頂きたかったこと」なのである。同時に「英語には規則と不規則の動詞があるが、実際には不規則動詞の方が多いのである」というような矛盾点があること」や「同じ“a”でも時と場合によって『ア』だったり『エイ』になってしまうのだ」と認識して欲しいと思うのだ。
こういう不規則な点は他の母音でも同じである。その不規則なことを無視してか忘れてか、ローマ字式にカタカナを使って英語の単語を表す(表記する)のは問題があると思うのだ。
ローマ字読みに無理があるように、精巧に出来ていると言われている韓国の「ハングル」にも無理な点があると聞いている。その一例として、カタカナでは「ハンバーガー」と表記できるhamburgerはカタカナにすれば「ヘンボゴ」としか出来ないそうだし、ソウルではMaxwell Coffeeは「メクスウエル・コピー」のように韓国人が発音したのを聞いた。
私の主張したいことは「だから、カタカナ語表記するときには原語に忠実にしよう、例えばsecurityはセキュアラテイーにしようと言うのではなく、ちゃんと『安全確保』とか『機密保護』とか『安全の担保』等々のように多少難しいかも知れない漢字の熟語を使ったらどうか」なのである。英語の単語を使って物を言うと何か格好が良いとか、知的であるとか、現代的であるとか思わせたいのであれば、そういう考え方は軽薄であると思うし、国語力の欠如であると思う」なのである。
だが、現在ではカタカナ語だけに止まらず、やたらにアルファベットを使った略語が増えてきたのも、実務の世界から28年も離れていては理解できなくて少し悩む。例えばCSR、SDGs、DX等々であるし、カーボンニュートラルにも困惑させられたし、ビッグデータだって“It’s all Greek to me.”だった。
そこで、長くなってしまうが、敢えて昨年の5月19日に発表した一文を再録してみようと思う。「英語って不規則で厄介だな」と理解して頂ければ幸甚だ。
我が国の英語におけるローマ字の功罪:
ほんの昨日“job”を「ジョブ」と表記することに嫌悪感を示したばかりだ。このような本当の英語、と言うかどちらかと言えば、未だにアメリカン・イングリッシュよりも崇め奉られている感が濃厚なQueen’s Englishでも、この単語はカタカナ表記すれば「ジャブ」以外はあり得ないのだ。私は何の意義があってこれを「ジョブ」とするのかと憤っているのだ。
私はこのような発音とカタカナ表記になってしまう最大の原因はローマ字にあると、固く信じている。いきなり功罪の「罪」の方を取り上げてしまったが、私はヘボン式(Hepburnがどうして「ヘボン」になったのだろう。オードリー・ヘボンと何故表記しなかったのだろう」)か、文部省式か知らないが、この表記の仕方を導入してあったことが、我が国の児童や生徒たちに早い時点でアルファベットに馴染ませておいた功績は十分に評価して良いと思っている。言うまでもないが「功」の部分である。
だが、このローマ字式読み方が余りにも広く深く浸透してしまったために、元の英語の発音とかけ離れたと言うか、不正確な表記も遍く行き渡ってしまった、私が経験してきた限りでは、その我が国独得のローマ字式発音でも諸外国でも十分に通用していたのだったが、私は以下に採り上げるような不正確な発音と表記は、決して是認する気にはなれないのだ。特にテレビ局は何処の何方に命じられたのか知らないが、このローマ字式の発音と表記に執着しているのは如何なものかと思っている。尤も、そうなっている原因は、学校教育の英語の至らなさにもあると思えるのだが。
そこで、ここに思いつくままに、英連邦王国のOxford辞典とも異なるカタカナ表記になっている例を挙げて行こうと思う。という事は、基準はOxfordの発音記号である。
“aluminum”:
この表記は「アルミニューム」だが、これは「アルミナム」なのだ。序でに採り上げておけば、symposiumは「シンポジューム」ではなくて「シンポウジアム」なのだ。何故か“u”を「ユー」としてしまったのはローマ字読みではないが、敢えて採り上げてみた。
“body”:
これは断じて「ボディ」とは発音しない。「バデイ」である。故に「ボデイブロー」は「バデイブロー」であり、そういう英語の表現はない「ボデイチェック」は「バデイチェック」となるべきだった。正しくは“body search”か“security check”なのだが、ここには「セキュリティー」は嘘で、正しくは「セキュアラテイー」という問題まで派生するのだ。
“casual”:
これは「キャジュアル」なのだが、何故か「カジュアル」になってしまっている。1996年の秋に初めてラジオに出るようになった頃に、放送開始の事前の打ち合わせで「キャジュアル」と言ったところ、キャスターさんに「カジュアルではありませんか」と指摘された。それでcasualが「カジュアル」だったと知り得たのだった。
“Gary”:
これもローマ字読みから外れるかも知れないが、「ゲーリー」ではなくて「ゲアリー」とすべきだと思う。“a”という字も曲者で、先ず素直にローマ字式に「ア」とは発音されないことをお忘れなく。
“holiday”:
これは「ホリデー」が既に戸籍を得て全国区だが、「ハラデイー」が最も英語の発音に近くなると思う。アメリカに行けばそこら中にあるホテルは「ハラデイー・イン」であって、「ホリデー・イン」ではない。だが、そう言っても通じるからご安心を。
“impossible”:
トム・クルーズだったかが主演の「ミッション・インポッシブル」という映画がある。余りの事に泣きたくなった。“impossible”は「インパサブル」が最も英語に近い表記だ。どう発音しようと勝手だが、英語を母国語とする者たちに「日本では何を教えているのか」と思われはしないだろうが、せめて「インポシブル」くらいに止めておいて欲しかった。
“NATO”:
「ナトー」が遍く普及しているが、我が国以外では「ネイトー」が一般的だ。同様にNaomi Osakaは「ネイオミ・オサーカ」になっている。
“oasis”:
英語圏の國には「オアシス」は存在せず、「オエイシス」があるのだ。ここで採り上げておくと、ゴルフの青木功氏(Isao Aoki)は「エイオキ」なのだ。
“patriot”:
ここまで来れば、言うまでもなく誤ったカタカナ表記だと解って頂けるかも知れない。「パトリオット」ではなくて「ペイトリアット」が最も原語に近いのだ。「愛国者」になるのも面倒なものだと思っている。
“ultra”:
これは少し面倒かと思う。“u”の字を素直に「ウ」と読んだのだろうと思うが、この字も「ウ」とはならない例が多いのだ。“summer”を「スマー」と読む人はいないだろうし、“consultant”は「コンスルタント」ではないのだ。1966年頃のことだったそうだが「ウルトラマン」という子供向きの漫画(テレビドラマ?)が大当たりしていた。私は何の気にもとめていなかった。
だが、1978年だったかにシカゴのオヘア空港で思いがけない勉強をした。それは、その中の通路をウルトラマンの仮装をした子供が歩いていた。それを見た別の子供がウルトラマンを指さして「アルトラマン!」と叫んだのだった。それを聞いて、私は初めてあれが“ultra man”だったと知り得たのだった。
“vinyl”:
「塩化ビニル」なのだが、この言葉は「ビニール」となって、完全にほぼ全部のプラスティックス製品の代名詞となってしまった。PEもPVCもPVDCもPETも全て「ビニール」で括られてしまった。その結果、本家本元の「ヴァイニル」はすっかり忘れ去れてしまった。例えば「ビニール傘」などは典型的かも知れない。当初は本当に塩化ビニルが使われていたそうだが、今ではEVA(ethylene‐vinyl acetate copolymer)に取って代わられてしまっている。
ほんの昨日“job”を「ジョブ」と表記することに嫌悪感を示したばかりだ。このような本当の英語、と言うかどちらかと言えば、未だにアメリカン・イングリッシュよりも崇め奉られている感が濃厚なQueen’s Englishでも、この単語はカタカナ表記すれば「ジャブ」以外はあり得ないのだ。私は何の意義があってこれを「ジョブ」とするのかと憤っているのだ。
私はこのような発音とカタカナ表記になってしまう最大の原因はローマ字にあると、固く信じている。いきなり功罪の「罪」の方を取り上げてしまったが、私はヘボン式(Hepburnがどうして「ヘボン」になったのだろう。オードリー・ヘボンと何故表記しなかったのだろう」)か、文部省式か知らないが、この表記の仕方を導入してあったことが、我が国の児童や生徒たちに早い時点でアルファベットに馴染ませておいた功績は十分に評価して良いと思っている。言うまでもないが「功」の部分である。
だが、このローマ字式読み方が余りにも広く深く浸透してしまったために、元の英語の発音とかけ離れたと言うか、不正確な表記も遍く行き渡ってしまった、私が経験してきた限りでは、その我が国独得のローマ字式発音でも諸外国でも十分に通用していたのだったが、私は以下に採り上げるような不正確な発音と表記は、決して是認する気にはなれないのだ。特にテレビ局は何処の何方に命じられたのか知らないが、このローマ字式の発音と表記に執着しているのは如何なものかと思っている。尤も、そうなっている原因は、学校教育の英語の至らなさにもあると思えるのだが。
そこで、ここに思いつくままに、英連邦王国のOxford辞典とも異なるカタカナ表記になっている例を挙げて行こうと思う。という事は、基準はOxfordの発音記号である。
“aluminum”:
この表記は「アルミニューム」だが、これは「アルミナム」なのだ。序でに採り上げておけば、symposiumは「シンポジューム」ではなくて「シンポウジアム」なのだ。何故か“u”を「ユー」としてしまったのはローマ字読みではないが、敢えて採り上げてみた。
“body”:
これは断じて「ボディ」とは発音しない。「バデイ」である。故に「ボデイブロー」は「バデイブロー」であり、そういう英語の表現はない「ボデイチェック」は「バデイチェック」となるべきだった。正しくは“body search”か“security check”なのだが、ここには「セキュリティー」は嘘で、正しくは「セキュアラテイー」という問題まで派生するのだ。
“casual”:
これは「キャジュアル」なのだが、何故か「カジュアル」になってしまっている。1996年の秋に初めてラジオに出るようになった頃に、放送開始の事前の打ち合わせで「キャジュアル」と言ったところ、キャスターさんに「カジュアルではありませんか」と指摘された。それでcasualが「カジュアル」だったと知り得たのだった。
“Gary”:
これもローマ字読みから外れるかも知れないが、「ゲーリー」ではなくて「ゲアリー」とすべきだと思う。“a”という字も曲者で、先ず素直にローマ字式に「ア」とは発音されないことをお忘れなく。
“holiday”:
これは「ホリデー」が既に戸籍を得て全国区だが、「ハラデイー」が最も英語の発音に近くなると思う。アメリカに行けばそこら中にあるホテルは「ハラデイー・イン」であって、「ホリデー・イン」ではない。だが、そう言っても通じるからご安心を。
“impossible”:
トム・クルーズだったかが主演の「ミッション・インポッシブル」という映画がある。余りの事に泣きたくなった。“impossible”は「インパサブル」が最も英語に近い表記だ。どう発音しようと勝手だが、英語を母国語とする者たちに「日本では何を教えているのか」と思われはしないだろうが、せめて「インポシブル」くらいに止めておいて欲しかった。
“NATO”:
「ナトー」が遍く普及しているが、我が国以外では「ネイトー」が一般的だ。同様にNaomi Osakaは「ネイオミ・オサーカ」になっている。
“oasis”:
英語圏の國には「オアシス」は存在せず、「オエイシス」があるのだ。ここで採り上げておくと、ゴルフの青木功氏(Isao Aoki)は「エイオキ」なのだ。
“patriot”:
ここまで来れば、言うまでもなく誤ったカタカナ表記だと解って頂けるかも知れない。「パトリオット」ではなくて「ペイトリアット」が最も原語に近いのだ。「愛国者」になるのも面倒なものだと思っている。
“ultra”:
これは少し面倒かと思う。“u”の字を素直に「ウ」と読んだのだろうと思うが、この字も「ウ」とはならない例が多いのだ。“summer”を「スマー」と読む人はいないだろうし、“consultant”は「コンスルタント」ではないのだ。1966年頃のことだったそうだが「ウルトラマン」という子供向きの漫画(テレビドラマ?)が大当たりしていた。私は何の気にもとめていなかった。
だが、1978年だったかにシカゴのオヘア空港で思いがけない勉強をした。それは、その中の通路をウルトラマンの仮装をした子供が歩いていた。それを見た別の子供がウルトラマンを指さして「アルトラマン!」と叫んだのだった。それを聞いて、私は初めてあれが“ultra man”だったと知り得たのだった。
“vinyl”:
「塩化ビニル」なのだが、この言葉は「ビニール」となって、完全にほぼ全部のプラスティックス製品の代名詞となってしまった。PEもPVCもPVDCもPETも全て「ビニール」で括られてしまった。その結果、本家本元の「ヴァイニル」はすっかり忘れ去れてしまった。例えば「ビニール傘」などは典型的かも知れない。当初は本当に塩化ビニルが使われていたそうだが、今ではEVA(ethylene‐vinyl acetate copolymer)に取って代わられてしまっている。
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