新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月11日 その2 競技の名称

2018-07-11 14:47:42 | コラム
「アメフト」や「アメフット」と呼ぶのは止めよう:

本日もフジテレビのバイキングで日大問題を追いかけていた。偽らざる感想を言えば「フットボールの試合中に日大の前監督が全く何の必要も必然性もないプレーを選択し、それを何らの必要も考えられない日本代表にまで選ばれていた3年生に強制し、フットボール史上希に見る大悪質反則にまでさせてしまったことが、今日これまでのところ、マスコミが騒ぎ立て続ける大問題と化してしまった」のである。一フットボール愛好者である私にもあの試合で関学のQBを傷つける理由も必要もなかったとしか思えない。

思うに「その内田前監督とその指示に従った井上前コーチは自分たちの行為が自らが奉職する大学自体を揺るがすような大事件になり、職を失うような事態になるとは夢にも考えていなかっただろう。しかも、自分たちだけではなく教職員組合の方々までが立ち上がって理事長と学長の退陣を要求する署名運動まで起こすことなどは考えて見たこともなかっただろう。しかも、色々と疑惑の目で見られていた井ノ口理事が辞任し、コーチまで辞めることになることも想定外だっただろうよ。

こういう問題はさて措いて、私はほとんど全てのメデイアがアメリカフットボールを「アメフト」だの「アメフット」という略称を使うのが気に入らないのだ。私自身は既に理由を説明した上で「フットボール」と表記して「アメリカフットボール」の意味で使ってきた。一般論としても「フットボール」で十分であると信じている。あらためて理由を言えば「先ず、本場のアメリカでは football と言えば我が国で言うアメリカンフットボールだと、100人中100人が理解する」からであるし、アメリカには「アメリカンフットボール」という言葉はない、丁度「アメリカンコーヒー」がないのと同様に。

次はフットボールという名が付く球技には「ラグビーフットボール」と「アソシエーションフットボール」があり、それぞれ「ラグビー」か「サッカー」という通称があり、それらを聞いて何か他の球技を連想する者はいないだろう。であれば、我が国で何処かで誰かが「アメリカンフットボール」とわざわざ頭に「アメリカン」と付けたのは極めて不合理で、ただ単に「フットボール」だけで十分に「アメリカン」のことだと思わせるようにしたら良いだけだ。

だが、甚だ遺憾ながら我が国では今回の日大の件でマスコミがあれほど騒いでくれなければ、恐らくフットボールとう球技の存在は、これまで通りの「マイナースポーツ」の地位に甘んじ続けねばならなかっただろう。現に大学のリーグ戦を見に行ってご覧。観客の90%は選手の父兄と親族か当該大学の関係者ばかりだ。とは言うが、「アメフト」が広く報道されただけで「そのような不正行為が行われるような球技など見に行くか」と拒絶する正義の味方もあるかと不安だ。協会と関東学連と日大と関学に奮起を促したい。

余談だが、オーストラリアで「フットボール」と言えば「オーストラリアン・フットボール」という、かなり激しい防具を着けない、ラグビーから派生したような球技を指すそうだ。「ところ変われば品変わる」ではなく、「内容も名称が変わる」ようだ。なお、サッカー出身の私にはオーストラリアン・フットボールは少しだけテレビの画面で見たことがるだけで、詳細を説明できるまでの知識はない。



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