新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

習近平は無礼なのか

2014-11-15 12:30:34 | コラム
習近平は単なる礼儀知らずだと思うのです:

中華思想だの何のと申しますが、結局は中国人は「自分がルールブックであり、審判でもある」と思い込むことが、他の世界では受け入れられていないと知らない裸の王様の如き哀れな存在と思います。所詮は大きな面積の田畑を持つ田舎者で、先天的と言いたいほど西欧人のような社交性が欠如し、社交辞令で局面を誤魔化す技術すら持ち合わせがないと思いました。

私は今朝の何処の局だったかで青山繁晴が指摘していた「習近平の数々の無礼な振る舞いは単に言語道断であるのみならず、厳重に外務省から抗議すべきでは?」と思っていました。だが、どうやら外務省は事前にあの扱いを承知していたかのように青山の解説が聞こえました。あの時の画面には非礼な握手の前では、習近平はカーテンの陰で一旦立ち止まり、それを誘導する手下の動きも出ていました。全てが筋書き通りだったのです。そのカーテンには日章旗が出ていないのも見破っていました。

もしも、外務省は未だにチャイナスクールのような者どもが先頭に立っており、事前にあの形での形だけの握手の場面を知られ、それを事前に総理に報告して習近平の企みの裏をかくシナリオを作っていたのだったならば、外務省を拍手喝采します。ではなかったのならば、彼等は我が国を貶めるような中国の振る舞いを看過する気だったことになります。安倍総理がそのような突発の事態をよく我慢をされたとなってしまいませんか。

しかし、あの振る舞いが世界に向けて報じられたので中国と習近平は墓穴を掘ったという見方もあるでしょう。だが、外務省が看過して何も言わなかったのならば「今後もこれまで通りに日本を侮辱してままで良いのだ」という先例になりはしないかと危惧します。習近平の国内向けジェスチャーだったといういうなお為ごかしの報道を私は認めたくありません。

一部のマスコミ報道のように、中国の「日本も勉強になっただろう」などという戯言の言い分を嬉々として伝えているようでは、今後も甘く見られ続けるでしょう。中国から押し付けられた報道協定を墨守しているのだったならば、そう言って報道すれば良いのかなとすら思ってしまいます。

私は外務省は中国に対して「論争と対立を怖れ」ている間は、対中国の交渉だけではなく、北朝鮮を相手にした拉致問題の交渉は進む訳がないと危惧します。言うべき事を何者をも怖れずに言わないと、相手を動かすことは無理でしょう。一部の報道では伊原局長が語気を強めて「本当の調査をせよと迫った」とあります。これは当たり前のことが言えただけではありませんか。

即ち、外務省は対北朝鮮に向かっては国交回復が優先であり、以前から報道されていたように「拉致被害者の取り戻しは二義的である」という推定を証明しただけではないかと思えてなりません。私はビジネスの場では何度も何度も「貴方の気力と体力が持つかが心配だ」と得意先に気を遣って頂いたほどの「論争と対立」を経験していますが、外務省の方はどうなのでしょうか。

「こんな不愉快な交渉を長時間我々に強いた連中と晩飯など食えるか」と、会談終了後の当方の申し出を受け入れず文字通りに席を蹴って退出されたような経験がおありでしょうか。我々は翌日の再会の確約をとってから別れ、翌日に手打ちに持って行けましたが。相手が本当に我が国(ビジネスならば自社)と切れても構わないのかくらいは読んでかかるべきだし、相手側だって腹は決まっているはず。そこが駆け引きでしょう。

それにしても、何で通訳がそれのみしか出来ないとしか思えない女性なのでしょうか。その女性がそこまでの全部の経緯と総理の秘密事項であるべき腹の内を事前に知らされているとは思えないのです。だからこそ私は責任がある担当者であっても「通訳もする当事者」と自称して、国際的な交渉の場に臨んでいたのです。


コメントを投稿