新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月21日 その2 尾身茂副座長様、英語の勉強までさせないで下さい

2020-03-21 11:23:14 | コラム
何故「オーバーシュート」と言われるのか:

私はこの件に拘泥してみたい。「何故尾身茂副座長が談話の中にカタカナ語というか英語を引用されるのか」と思って検索してみると、教育大附属駒場高校在学中に1年間アメリカ留学をされていたとあったので、つい英語が出てきたのかと推定している。だが、既に遺憾を表明したように、私には「何故“overshoot”が爆発的患者急増になるのか」は分からなかった。“lockdown”と言われたのは「封鎖」のようだったが、これも知らない表現だった。何れにせよ、「あの場でカタカナ語を使われる必然性はないのではないか。要らぬ混乱を生じるだけでは」と申し上げておきたい。

今朝ほど、テレ朝に出ておられた昭和大学・医学部の二木教授は「オーバーシュートとは見込んだ数よりも遙かに超えたことを意味する」と解説されたのを聞いて、漸く腑に落ちた次第だった。即ち、尾身氏が言われたいことは「想定した以上に感染者が急増する」のであって爆発的患者急増に繋がっていったのだ」と考えた。矢張り、既に指摘したように、補足的でも何でも「オーバーシュート」と言われる必要はなかったと思う。だが、マスコミは早速飛び付いて使っている、その意味の解説もしないで。

「ロックダウン」(=lockdown)は正直に言って知らなかった。だが、字面からして大凡の意味は推定出来た。そこで、ジーニアス英和辞典とOxfordで調べてみた。両方ともその意味は「独房への監禁」となっていた。この“one word”になっている言葉には「封鎖」の意味はなかったのだった。だが、検索すると“order a lockdown”で「ロックダウンを命じる」となるので「封鎖」の意味になるようだった。回りくどいというか、かなり深く且つ広い英単語の知識がないと理解出来ないだろうと思った。

私は“lock up”という言い方は承知していたが、これは“phrase”の形になっていて、ジーニアス英和では「留置場、監禁等の意味」と出ていたし、検索すれば「閉じ込める」と「学校から子供返さずに避難させる」ともあった。ということで「封鎖」としても使えるのかも知れない気がする。何れにせよ、あの尾身氏はカタカナ語を使わずに「爆発的患者急増」と「~を封鎖する」とだけ言われれば十分だったのではないかと思う。だが、私はお陰様でこの期に及んで知らない言葉の勉強をさせて頂く結果となった。人生、何歳になっても勉強は必要だと悟った。



コメントを投稿