新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月15日 その4 山手線車内の奇跡

2016-07-15 17:28:05 | コラム
読書中の男女の若者がいた:

本日は午前10時45分から新大久保と五反田の間を往復した。帰路は五反田で12時45頃乗車した。往路では反対側の座席で確認のしようがなかったが、若者が1人、明らかに本を読んでいた。珍しいこともあるものだと思いつつ五反田で下車すると、前から文庫本を読みながら若い女性が歩いてきて危うくぶつかる寸前で避けてくれた。これも良い現象で「ながらスマホ」よりは遙かに優れたことだと思った。

帰路は優先席の真ん中に座ったところ、左側の利口そうな大学生風の若者は索引が英語である本を熟読中だった。右隣の所謂ビジネスバッグを抱えた若き会社員風の男性は、座るや否やスマホを取り出してゲームに熱中し始めた。世も末だ。左右誠に好対照だった。右側の青年が読んでいた本の題名を彼が降りる寸前に読み取れたが「経営言論」とあった。益々気に入った。だが、降りたのは原宿だった。そこに大学があったかなと思案している間に新大久保に戻ってしまった。

また目黒から乗ってきた若き美女は首筋に小さなタトウーが見えたので「あれ、外国人」かと思わせられたが、吊革に掴まると同時に分厚い単行本を取り出して読書を開始した。題名に漢字が見えたので「大変結構。今日は良い日だ」と思わせてくれた。だが、代々木で何故か当方の前に移動して読書を継続するので内容が見えて漫画本と判明。判定は難しいが、私はスマホでゲームよりはましかと、彼女の若さと美貌を評価しタトウー分を減点して「二重丸」と採点した。

その寸前まで語り合っていた商社マンが「紙の売れ行きはじり貧状態が継続中」と言っていた景気なのに、紙を消費する出版物を2人もご購入頂いていたことに密かに感謝して、新大久保で降りて帰宅した。今時の若い者は捨てたものではないようだった。



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