新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

あの脱走ドイツ人は我が国の善意に付け入ったのか

2013-11-16 08:34:48 | コラム
脱走したドイツ人への親切さに思う:
ドイツ人(マスコミ報道には自称とあるが)は昨15日に交番に出頭して、一件落着のようだった。これについては昨日海外経験豊富な商社マンとの歓談の話題でもあった。マスコミ報道の一部には「外国人に親切な我が国の人の好意を逆手に取った」とあったが、「それを言い過ぎで彼がそこまで付け入ったのではないだろうと思う」と語り合った。

我が国ほど治安が良く、性善説が遍く行き渡っているところは世界に例がないだろう。そして、異国の人にあれほど(今回の例には顕著だったと言えるかも知れない)親切にしてくれる国もまた少ないだろう。脱走のニュースがあの地域にどれほど広まっていたかは知る由もないが、寒空に震えていたかも知れない外国人(しかも白人)に無償で衣服を与え、スリッパを提供する優しさと親切さは、我が国ならではであろうと語り合った。

しかし、彼とは「我が国には依然として言うなれば『外国人、特に欧米人を敬う気風』が残っているようなことがありはしないか」とも論じ合った。他国の人を尊敬するのは決して悪いことではなく、我が国の美風であり、否定するものではない。だが、性善説信奉の我が国ではテレビのニュースに出たような風体の外国人の犯罪性を疑わないのは、"naive"の本来の意味ではないと言うか、カタカナ語の「ナイーブ」である点に、多少の危険性を見出すとも語り合った。

しかし、我が国が性善説の国とまで承知してくる欧米人は少ないと思うのだが、ここ大久保・百人町界隈に多く住まう外国人たちには付け込まれているのではないかと疑ってしまうのだが、どうだろう。


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