新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

カタカナ語排斥論者の嘆き

2018-06-26 15:04:53 | コラム
カタカナ語を排斥する:

畏メル友RS氏は当方の「パワハラ」を批判したことに賛同されて、

<私には「ぱわはら」も「せくはら」も米国から持ち込まれた危険外来種として駆除すべき対象と考えています。こんな考え方自体が日本にそぐわないものですから。>

との意見を述べて下さった。有り難いことと感謝している。

私からは下記のような新たなカタカナ語批判の意見を送った次第である。ご一読賜りたい。

>引用開始
今朝ほどもテレ朝でパシフィックの元盗塁王だった片岡治大(何と読むかご承知でしょうか)がベッキーとやらと交際がどうのと報道した際に、彼が「スピードスター」(英語の綴りは speedsterである)、即ち「俊足のスター」であるとしていた。私は豊富な?カタカナ語の知識を活かして「足が速い選手」と言いたかったのだろうと察してやった。

だが、悲しいかな私が知る限りの speedster にはそのような意味はないので、直ちにテレ朝が speedstar か speed star だとでも考えたのではないかと閃いた。勿論、かかる単語は英語にはない。Oxfordにはspeedsterとは a person who drives a vehicle very fast とあり、次に a machine or vehicle that works well at high speed となっている。「スピード狂」として使われている言葉だ。

ジーニアス英和にも同じような意味しか載っていないが、Webster’s にはone that speeds or is capable of great speedとある。これでも盗塁王が足が速い人だったと形容するのはおかしいと思う。少し長いこと引っ張ったが、言いたいことは「テレビ局の連中は原稿を書く時に辞書くらいは見て確認しないのか」という点である。こうしておかしなカタカナ語が造成されていくらしい。

ここまでの結びとしては、矢張り「世の英語教師たちよ、恥を知れ。貴方たちが教えた英語擬きからはこのような珍妙な造語しか生まれ出てこないのだ。何か言いたいことがあったら言って見ろ」辺りになるかと思う。
<引用終わる

別な言い方をすれば、カタカナ語の製造業者は素晴らしい造語の才能をお持ちだと思うのだ。だが、遺憾ながら、英語の辞書を引く知恵も知識もないらしい。だが、単語重視の英語教育が如何に無用の長物かを悲しいまでに表していると言って締めて終わる