新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

世相雑感

2018-06-14 08:28:14 | コラム
注射が効いている間に:

経験上、ブロック注射の効果は3~4日で切れてくるので、その間に出来ることをやってみようと思った次第。

大久保通りにドンキホーテが新規開店:
既に指摘したが、何と再三採り上げてきたアジア系外国人様御用達の業務スーパーの隣に、去る8日からドンキホーテが開店している。昨13日は体調安定後に止むを得ぬ買い物があり家内と大久保通りに出向いたので、折角近所まで来たのだからと偵察に入って見た。予想通りで「何処からこれだけの人数のアジア系(と言っても最も多く聞こえたのは中国語だと思うが)の若者が集まったと思うほど賑やかで、我々は見事なほど少数民族だった。

その少数民族感は寧ろ業務スーパーよりも圧倒的だった。それかあらぬか、レジは1箇所しか開けていなかった。と言うことは、可処分所得と言うか収入の少ない若者が興味半分に入っているだけだとすら思えた。「大久保通りにはそれほど良いビジネスチャンスがない」と知り合いのネパール人のレストラン経営者が指摘したのは、矢張りその通りかも知れない。

W杯サッカー代表がパラグアイに勝った:
この試合は既に述べたように見ていないので、ニュースでシュートが3回決まったところしか知らない。たったそれだけで勇敢にも論評してみることにした。2点獲った乾は野洲高校という個性があり個人技に優れた者たちの集団で、こまっちゃくれたと言うか小賢しいサッカーで、確か全国制覇したと記憶する高校の出身である。それ故にだろうが、欧州では比較的用いられるが、個性を尊重しないパス回しの為のパスを主体とする我が国のサッカーの外国人監督には、その為か否か評価されていなかったと思う。

漸く西野監督が何年振りかで折角招集した以上使わないのは不味いとでも思ったのかどうか知らないが、香川真司真寺をトップ下とやらで起用したら、4点も取れて勝ってしまった。香川もどちらかといえば個人技を活かすと(周囲が活かすと)威力を発揮する閃き型のプレーヤーなので、周りが下手ばかりで香川のパスの意図が読めないようだと、その力が半減以下になる傾向があった。その香川と乾がな同じ場に立ったのでチャンスがあれば、相互に活かす場があったのではないかと思っている。

と言うことは、西野監督の「好き嫌い」と、香川・乾の両名の個人技を基本にして且つ閃き型のサッカーである個性をどう評価するかで、本番であの両名を使うかどうかが決まると思っている。何れか一人を出したのではほとんど意味がないのではないかと言うのが私の意見。だが、遠藤保仁なき今では本田よりも香川の方がゲームメーキング(堂々のカタカナ語だ!)では価値があると思うし、偏見を言えば私は香川の方を好む。如何でしょうか、西野さん。

国家元首専用機もない国が:
私は凄いことだと思い、且つ寧ろ驚かされたことは、アメリカの記者がトランプ様に「何故、金正恩委員長にお世辞を言ったのか」と質問したように、世界最大のアメリカの大統領がGDPにすれば自国の1.000分の1ほど(と宮家邦彦氏が指摘)の国の委員長にあれほど気を遣ったあの会談の内容だった。言葉を換えれば「トランプ大統領があれほどまでに丁重に扱ったのは礼儀正しかったのであり、大国の驕りを見せなかった」という意味では評価すべきかとも考えた。

金正恩委員長も自らの専用機を飛ばすには飛ばしたようだが、ご当人は無償で借りたのか有料かは知らないが、平然と(なのだろう) Air China の飛行機でシンガポールまで出向いたのには恐れ入っている。国家元首が8,000 kmも飛べない専用機がしかない国が、アメリカの大統領と「非核化」の議論を堂々と展開して、結局は一方は「非核化を「直ちに開始」と解釈したのに対して、労働新聞は「段階的に」と報じるような違いを出す交渉をやってのけたのだ。

片方は約束を反故にする実績があり、何処まで信ずべきかとの問題は残るようだが、大したものだと思わせてくれる。私独特の例え話に持って行けば「社長が専用に自転車しかない中小規模の下請け会社の若き社長が、対立する大企業グループの社長に「自社の存在を危うくするような売り込み攻勢は止めてくれと泣き落としの会談を実現に持ち込んだ」ようにも思えるのだ。しかも、その下請け会社は既に対立するその大企業に「これ以上我がグループを攻めれば、こっちにも飛び道具の準備がある」とまで通告してあったのだ。

残された課題は超大企業の社長兼CEOとその幹部が如何に対応していくかだが、相手は何分にも虚言癖があり、約束を忠実に実行しない前歴もある。しかも、その小企業には隣接する親密であり、どちらにもつかず離れずの中堅企業の社長兼CEOが陰に日向に協力しているかのようだ。私は当分の間は余計なことを言わずに成り行きを十分に見守っていくのが適切であると思っている。だが、我が方には絶対に解決すべき「拉致問題」という大きな課題がある事を忘れてはならないという問題がある。