266『岡山の今昔』 岡山人(20~21世紀、藤澤人牛)
藤澤人牛(ふじさわじんぎゅう、1925~2008)は、玉島黒崎出身の日本画家。本名は、樹。22歳の時に、岡山県美術展で「合同新聞社賞」を受賞する。2002年には、倉敷市文化連盟賞を受賞する。
藤澤人牛(ふじさわじんぎゅう、1925~2008)は、玉島黒崎出身の日本画家。本名は、樹。22歳の時に、岡山県美術展で「合同新聞社賞」を受賞する。2002年には、倉敷市文化連盟賞を受賞する。
後半生には、学校の美術教師を離れる。それからは、自分の画業を解き放つ試みを重ねていく。
やがては、抽象画へ、造形、立体的なオブジェへ。さらに自然の造形を自分の頭の中で再構成して描くなど、工夫も独特のやり方であったのではないか。
晩年になると、今度は墨を用いて、自身のその時々の心象をものにしていったみたいだ。要するに、画家ならではの気ままな生き方を追及し尽くしたの感あり。そんな自由奔放さが、また人を惹き付ける。その笑顔は、不思議な人間味を醸し出す。年来が、特別の画壇や派閥に無縁であったことも、そんな彼の生き方を支えた。
(続く)
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(続く)
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