◻️232の7『岡山の今昔』岡山人(20世紀、河野進)

2019-09-23 09:13:36 | Weblog

232の7『岡山の今昔』岡山人(20世紀、河野進)

 河野進(こうのすすむ、1904~1990)は、キリスト教プロテスタントの牧師。
 和歌山県の生まれ。満州教育専門学校を経て、神戸中央神学校で学ぶ。よほどの宗教心が培われたのであろう。卒業すると、玉島教会において牧師となる。
 やがて、賀川豊彦より、岡山ハンセン病療養所での慰問伝道を勧められたらしい、それ以来長きにわたりたづさわる。
 そんな河野には、おりに触れての、素直な心情を吐露したかのような詩がある。その中から、幾つか紹介しておこう。

「ぞうきん」
「困ったときに 思い出され
用がすめば
すぐ 忘れられる
ぞうきんになりたい」
 
「一日」
「不平の百日より 感謝の一日を
憎しみの百日より 愛の一日を
失望の百日より 希望の一日を
悪口の百日より ほめる一日を
戦争の百日より 平和の一日を
罪の百日より 赦された一日を
悪魔の百日より 天使の一日を」
 
「美しさ」
「川の美しさは 清い水の一滴から
海岸の美しさは 白い砂の一粒から
木の美しさは 緑の一葉から
人の美しさは やさしい一言から」


(続く)

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